南西諸島、世界自然遺産への道は?役員懇談会を開きました
2012/10/15
草刈です。
先日の夜、WWFジャパンの事務局でスタッフと役員の懇談会を開きました。
これは、理事や評議員、自然保護委員という役員の立場で、WWFの活動にご参加・ご支援くださっている各分野の専門家の方々を講師としてお招きし、事務局スタッフと交流する機会として行なっているもので、今回で5回目になります。
今回の講師は、もと環境省の自然環境局長を務められ、現在は東大特任教授、および鹿児島大客員教授の任にある小野寺浩先生です。
「東北、奄美、国立公園」と題して、日本の国立公園、特に世界自然遺産の候補となっている南西諸島の今後についてお話をいただきました。
「東洋のガラパゴス」とも言われた日本の南西諸島(琉球列島)、つまり沖縄、奄美の島々が、世界自然遺産に実際に指定されるまでには、現状どのような課題があるのか。また過去に指定された屋久島などの例から、反省材料とすべき問題点などについても、それぞれの現場での経験に基づいたお話を聞くことができました。
私たちも長年、多くの研究者の方々のご協力を仰ぎながら、固有種の宝庫である南西諸島の調査・保全の取り組みを行なってきましたが、そうした取り組みを通じた、科学的な「知見の蓄積」や人のネットワークの大切さについても話題になり、これからの取り組みのあり方を考える上でも貴重な機会になりました。
小野寺先生は特に、自然保護や地域政策を専門としてこられた方ですが、理事や評議員には他にも多彩な専門分野をお持ちの方々が多くいらっしゃいます。
さまざまな知見やアドバイスをいただきながら、私たちスタッフも活動のレベルアップをめざしてゆきたいと思います。