着実に広がりを見せる「グリーン電力証書」
2012/10/27
こんにちは。温暖化担当の池原です。
先日、「グリーン電力証書制度」の運営委員会の会合に参加してきました。
この制度は、自然エネルギーによって発電された、二酸化炭素を排出しない電力、つまり地球温暖化防止にもつながる「グリーン電力」を一般に普及させるための制度の一つです。
グリーン電力が持つこのような付加価値を「証書」として販売することで、誰もが自然エネルギーを活用できる仕組みで、私たちの事務局でも、消費した電力分の証書を購入しています。
日本のグリーン電力証書制度は、もともと民間主導でスタートし、現在は財団法人グリーンエネルギー認証センターが事務局となっています。
今回、会合が開かれた運営委員会は、第三者の立場から、このセンターの活動を監査し、審議に参加することで、制度をより公平に、効果あるものにすることを目的とした集まりで、学識者やNPO、自治体などのメンバーで構成されており、私も委員の一人です。
多くの人たちの努力により、制度の発足当初、年間100万kWh程度(2001年)だったグリーン電力の電力量は、2011年には約3億3,000万kWhにまで増加しました。これは、標準的な家庭約8万世帯分の年間消費電力に相当します。
証書を活用する人や企業が順調に増え、社会の中に定着してきていることが分かります。
また、この証書の購入費用は、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギー事業に提供され、国内の自然エネルギーの普及拡大にも大きく貢献しています。
「自然エネルギーの普及を応援したいけれど、自宅に太陽光パネルなどを設置するのはなかなか難しい」という方は、ぜひ個人にも気軽にできる取り組みとして、証書の購入を検討してみてください。