コミットメント企業の取り組み事例

コミットメント(社会への公約)を表明した企業等から、サーキュラー・エコノミーの考え方を採り入れた製品やサービス、共同の仕組みが出てきています。

株式会社資生堂

つめかえ・つけかえ製品による容器のリデュース・リユース

1926年に最初のつけかえ可能な粉白粉を発売して以来、資生堂は化粧品業界のつめかえ・つけかえのイノベーションをリードしてきました。全世界で1,200以上の製品につめかえ・つけかえ用のソリューションを提供しています(2021年1月時点)。つめかえを含めた容器の持続可能性に配慮しつつ、容器の軽量化と分別化を図ることで、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなど幅広いカテゴリーで容器に使用される資源を削減するとともに、本体容器の再使用を促すことで使い捨てされるプラスチックを減らしていきます。また、容器の回収・リユースする循環型ショッピングプラットフォームLoopに参画し新しいリユースモデルの形を探索したり、カネカ生分解性ポリマーGreenPlanet™*1を世界に先駆けて化粧品容器に採用した「SHISEIDO アクアジェル リップパレット」を発売するなど、サーキュラーエコノミーの実現と海洋ごみ問題の解決に向けた取り組みを積極的に進めています。
*1:カネカが独自に開発した100%植物由来のポリマーであり、海中や土中など幅広い環境下で優れた生分解性が期待される素材

この取り組みによる効果

サステナブルな製品の開発の際には、環境負荷インパクトをLCA(ライフサイクルアセスメント)により確認しながら進めています。例えば、スキンケアブランド「エリクシール」の化粧水の場合には、つめかえ用製品の使用によってプラスチックの使用量を85% *2減らすことができ、これにより容器に起因するCO2排出量が約56%削減されることがLCAによって示されています。
*2:本体容器重量比

つめかえ・つけかえ製品
つめかえ・つけかえ製品
スペシャルジェルクリームA
Loopで販売している
アクアレーベル スペシャルジェルクリームA
(オイルイン)
「アクアジェル リップパレット」
カネカ生分解性ポリマー Green Planet ™を世界に先駆けて化粧品容器に採用した「SHISEIDO アクアジェル リップパレット」