自然エネルギーは「わりとある!」
2014/01/14
自然の力を利用して作られるエネルギー。それが自然エネルギーです。太陽の光や熱、風など、いつまでも使い続けることができる自然の力を利用していることから、「再生可能エネルギー」とも呼ばれます。
電気だけでなく、熱も、燃料も
自然エネルギーといえば、まず「発電」が頭にうかびますが、「熱」を利用する場合や、「燃料」を作る場合もあります。
今、日本で実用化されている主な自然エネルギーとしては、以下のものが挙げられます。
それぞれの特徴と課題
太陽光
方法:
- 太陽電池を使用して太陽の光エネルギーを、電気に変換する
利点:
- 太陽が当たる場所なら、基本、どこでも発電できる
- 建物の屋根や壁などにも設置できる
- パネル設置に特別な工事が必要ない場合が多い。また、装置の保守管理にも手間があまりかからない
- 上記の理由から、途上国や、災害が起きた場所での電源確保に力を発揮する
- 手のひらサイズの懐中電灯からメガソーラーまで、さまざまな規模で使える
課題:
- 夜間に発電できない
- 天候や設置場所によって発電の出力が左右される
風力
方法:
- 風の力でタービンを回し、その回転エネルギーをもとに電気を生み出す
利点:
- 同じ電力量を得るために必要な設備で比べた場合、太陽光や水力と比べて、初期投資が安い
- 発電能力が大きいので、大きな発電量を確保したい場合に適している
課題:
- 鳥の衝突(バードストライク)や景観との不調和などが起きる場合がある
- 天候によって発電の出力が変動する
- 風車の回転で発生する低周波による健康被害を訴える人がいる
わりとあった!自然エネルギー
見慣れた風景の中にも、少しずつ、自然エネルギーが増えてきています。少し気にして見てみれば、身近なところで、また出かけた先で、自然エネルギーが見つかるかもしれません。
- ※これはキャンペーンの際に投稿いただいたものです。キャンペーンは2014年9月で終了いたしました。
No.001 「すがも駅前太陽光発電所」
場所:東京都豊島区巣鴨駅前
投稿者:Dino19
「とげぬき地蔵」で有名な巣鴨駅(JRと都営三田線)を出るとすぐに、商店街のアーケードの屋根にソーラーパネルが並んでいました。巣鴨駅前商店街振興組合さんの取り組みで、縦80cm横160cmのソーラーパネルが全部で188枚、設置されています。アーケードで使う電力の一部をまかなっていて、ソーラーパネルの導入で得られた節電効果は54%強にもなるそうです。
No.002 「都筑郵便局」
場所:神奈川県横浜市都筑区
投稿者:うめ
横浜市営地下鉄「センター北」駅の近くにある郵便局です。屋上に太陽光パネルが設置されていて、郵便局入口付近には、発電データがわかる表示板もあります。屋上の写真は、近くのビルの窓ガラス越しに撮ったので、ちょっと角度的に見えづらいのですが、太陽光パネルが斜めに立てられているのがわかると思います。
No.003 「千葉駅で見かけた工事用カラーコーン」
場所:千葉県
投稿者:Y.N.さん
終電を乗り過ごし、千葉駅でぶらぶらしていたときに見つけた工事用のカラーコーンです。ソーラーパネルを内蔵、しかも電球はLED!
僕が現場監督をやっていた15年前には考えられなかった進歩です。昔は、ガソリン発電機で点灯していました。一晩中点けておくものなので、相当量のガソリンを使います。ソーラーパネル&LEDのカラーコーンが広く普及したら、かなりの量のガソリンを節約できると思います。
No.004 「津軽海峡からの北風に負けずブンブン回る風車群」
場所:青森県
投稿者:ねこ吉さん
青森県東通村、尻屋崎近くの風力発電所「岩屋ウインドパーク」の写真です。津軽海峡から吹き寄せる強い北風に負けずブンブン回っている風車群が圧巻。尻屋崎で寒さに向かって立つ「寒立馬(かんだちめ)」といい、自然に抗うことなく自然と向き合って生活する強さをひしひしと感じる情景です。また、ここは原子力発電所が立地する土地でもあるので、考え深い場所でもあります。
No.005 「創業200年の酒蔵につけられた太陽光発電パネル」
場所:福島県
投稿者:fefeさん
大のお酒好きな私。毎夜の晩酌でお世話になっている酒蔵さんから、自然エネルギーでつくる日本酒を開発中と聞きつけ、見学してきました。
福島県喜多方市にある大和川酒造店さん。その屋根には、太陽光発電パネル!この電気を酒造りに利用し、春には「おひさまスパークリング」なる純米吟醸の発泡日本酒が生まれるんだそうです。名前もカワイイ♪
社長の佐藤弥右衛門さんは一方で、昨年、「会津電力株式会社」を立ち上げ、原子力発電に依存しない地域主導のエネルギー自給にも取り組まれているそうです。
No.006 「高速道路で見つけた、けなげな掃除屋さん」
場所:中央自動車道
投稿者:むらさきさん
発電しているわけではないのですが、自然の力を利用して動いているものだったので投稿してみました。
高速道路に点々と設置されているオレンジ色の反射板。そこにくっついている、3枚の羽のようなもの。風や、通過するクルマの風圧でくるくる回って、反射板の汚れをひらすら掃除しています。けなげです。
実はこの「掃除屋さん」付き反射板には、「自掃式視線誘導標」という立派な名前があるそうです。
No.007 「用水路の水で回る手作り発電装置」
場所:川崎市中原区・法政通り商店街
投稿者:クロヤマネコさん
武蔵小杉駅にほど近い法政通り商店街で見つけました。ここには、二ケ領用水と呼ばれる小さな川が流れているのですが(なんと400年の歴史ある用水路だそうです)、そこに手作りの水力発電装置があります。自転車の車輪やペットボトルなどを「リユース」して作られた、DIY感あふれる自然エネルギー。発電した電気は、橋の上におかれているこの商店街のキャラクター「ニカッパくん(河童)」の目玉や、季節のオブジェなどを光らせるのに使われています。
No.008「温泉タマゴも自然エネルギー?」
場所:箱根大涌谷
投稿者:玉子さん
地熱エネルギーと温泉って関係あるのですよね? 箱根の大枠谷で、今年のお正月に食べた「黒タマゴ」を思い出して投稿しました。 温泉に含まれる硫黄と鉄分が結びついて、真っ黒になった茹でタマゴ。 これも、自然エネルギーのおかげで美味しい、と思っていいのかな?
No.009「昔ながらの水力利用」
場所:東京都三鷹市
投稿者:「ジュニアヘビー級の俺」さん
野川には昔、水車が6基あって、中には精米や製粉(深大寺そばのそば粉も)を請け負っていたんだそうな。 野川の改修工事で昭和43年に稼働を停止したものの、平成21年に復元されたんだと。
新発想の自然エネルギーグッズ
自然エネルギーの普及とともに、私たちはこれまでとは違う、新しいエネルギー社会を迎えることになります。きっと、いろいろな工夫や、新しい発想に出会えるはず。ここでは、そんな時代を先取りする、新発想の自然エネルギーグッズをご紹介します。
Vol.1 <ホタル/modern eco friendly solar lamp table>
キャンドルや照明器具がなくても、このテーブルが1つあれば夜、自宅の庭やレストランのオープンカフェスペースなどで、場所を選ばず、どこでもお酒や食事を楽しめる魔法のようなテーブル。このランプ付きテーブルは、太陽の下に昼間置いておくだけで勝手に充電してくれるというもので、その名も「ファイヤーフライ(ホタル)」。ホタルのような美しさと優しさを併せ持ち、不思議と心が解放されて自由な気分になれます。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.2 <iPadスタンド付ロッキングチェア>
陽の当たるお気に入りの場所で、のんびりとロッキングチェアに座って本を読んだり音楽を聞いたり。ぜひとも実現させたい憧れのライフスタイルですが、この木製ロッキングチェアは、ただくつろげるだけではなく、揺れる動きで発電してiPadを充電するという優れもの。60分揺れてiPadを35%充電可能で、背もたれには嬉しいことにスピーカーも搭載。ただ、現在開発中で、発売時期は未定だそうです。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.3 <Sun Pad>
物干し竿に吊り下げ可能な、高効率のソーラーパネル「Sun Pad(サンパッド)」。薄さ2.6mm・重さ1.9kgで出力は40W。マンションのベランダや庭先で、手軽に太陽光発電ができるように設計されています。軽量なので、物干し竿に吊り下げることもでき、移動も楽々。発電した電気を、市販の太陽光発電対応バッテリーに蓄電すれば、電化製品や携帯電話の充電に使えます。屋根にソーラーパネルを設置できなくても、「ふとん干し」感覚で、手軽に再生可能エネルギーを日常生活に取り入れられます。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.4 <球型レンズソーラーパネル>
モダンなビルの窓に、どーんと食い込む巨大なガラス玉。実は、太陽光発電システムです。デザインしたのは、ドイツ生まれバルセロナ在住の建築家アンドレ・ブロッセルさん。今までの概念を覆す革新的なデザインです。しかも、従来の光起電力を用いた太陽光パネルよりも発電効率がよく、太陽光だけでなく月の光までもエネルギーに変えられる月光集中機能も備えています。様々なサイズでの製造も可能。なんとも想像力を刺激してくれる未来型の発電装置です。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.5<ソーラー搭載バッグ>
ソーラーパネル搭載の日本製バッグ『HALOS』。持ち歩くだけで発電可能な着脱式次世代型ソーラーパネル搭載で、通勤・旅行・アウトドア・防災・サイクリング等、あらゆるシーンに一つの鞄で対応が可能です。 スマートフォンやWiFiルーターなど、モバイル機器のバッテリー消耗に外出先でも対応したい。ユーザーのそうした願いを背景に生まれた鞄です。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.6<発熱するシューズ>
歩行時の運動エネルギーを熱に変換する『発熱クッション』。スピーカーなどに使われる制振材の発熱メカニズムをヒントに、株式会社ムーンスターが、3年をかけて独自開発した特殊素材で、特許も取得しています。 歩行によるクッションの収縮を熱に変換する機能があり、10分間の歩行で通常の靴よりも靴内温度が3℃暖かくなることが確認されているそうです。この『発熱クッション』を搭載した「Eve®」モデルは、全てに防水設計が施されており、雨や雪など悪天候の日の雨靴としても活躍しそうです。
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.7<テント型モバイルホーム>
豪華なキャンピングカーもいいけれど、コンパクトでスマートなテント型の「モバイルホーム」はいかがでしょうか。 モバイルホームとは、移動できて、動きやすくて、携帯できて、通信可能な家。イギリスの携帯電話の会社が開発したそうです。 テントの屋根で創られた太陽エネルギーで、液晶テレビを見たり、外部とメール通信などができるほか、夜は美しいオレンジ色の光に包まれます。 自然の中でのキャンプは、モバイル機器から解放されてこそ意味がある!という硬派なアウトドア派には、自宅としてのご使用がオススメ!?
■提供:SOLAR JOURNAL
Vol.8<風の力で地雷除去>
この不思議な物体は、なんと砂漠の上を風の力で転がりながら、地雷を爆破させる「Mine Kafon」という名の装置です。アフガニスタン出身のデザイナーMassoud Hassani氏が、子供の頃に遊んだオモチャから着想を得て作ったもので、素材は竹と生分解性プラスチック。ただし、実用品というよりは、世界に向かって平和を訴えるアート作品として作られました。 とはいえ、自然が持つエネルギーと、人間の自由な発想が組み合わさったとき、まだまだ無限の可能性が広がっていることを教えてくれている気がします。
■提供:SOLAR JOURNAL
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