秋の夜長、温暖化の科学に関する報告書を読んでみませんか?
2013/10/13
先月、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書 第1作業部会報告書が発表されました。
発表の場となった、スウェーデンで開催された第1作業部会の総会には、100カ国以上の政府代表団が参加。主に表現について大いに議論し、政策決定者(つまり世界の首脳や大臣、官僚など、それにもちろん私たち国民全員!)向けの要約を承認しました。
これは、膨大な本体報告書から、「可能性」と「確信度」をつけながら、最重要な事項を抜き出して、さらに各国の大臣がわかるようにと心を配って表現を工夫された要約です。
この要約について、ぜひ実物をお読みいただくことをお勧めします!
ポイントは、それぞれの政府がしのぎを削った多くの「注」にあるといっても過言ではないので、そうした細かい点も注目してほしいところです。
なお、上記要約の日本語訳については、10月中に気象庁のウェブサイトにて公開予定とのこと。
同じく、報告書全体の各章の概要等についても、IPCCが公表後、同じく気象庁ウェブサイトにおいて日本語訳が公開されるそうです。
また、すでに各省庁も日本語のわかりやすい速報版を出しており、今回の第5次評価報告書を理解する上で必要な基礎についても、併せて説明してくれています。どの省庁のがいいか?はお好みですが、わかりやすくて便利です!
地球温暖化はすでに地球規模の深刻な問題として国際社会でも確かに認識されています。そして、IPCCの要約は世界の政府が公に承認しているものです。対策のための交渉の場に集まる政策決定者の中にも、温暖化を否定する人はいません。
こうした問題について真剣に考え、語るならば、本物の科学の報告書をしっかり読みこんでゆきましょう!(温暖化担当:小西)
【関連サイト】各省庁による速報版
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