5月22日は国際生物多様性の日


広報担当の大倉です。
5月22日は国連の定める「国際生物多様性の日」です。

生物の多様性を守るための国際条約に「生物多様性条約」がありますが、これがケニアで開かれた国際会議で採択されたのが1992年の5月22日なのです。

今年は、生物多様性条約が発効した1993年から数えて25年という節目の年です。

生物多様性条約25周年公式ロゴ

もうひとつ、今年の生物多様性の日を特別なものにしているのは、日本で「生物多様性基本法」ができたのが、ちょうど10年前の2008年5月のことだからです。

これは、WWFジャパンが100を超える市民団体と力をあわせて、日本の生物多様性を守る取り組みを強化するため、国会議員に働きかけて成立させた法律です。

10年あまり前、それまで日本にはなかった生物多様性保全の法律について、衆議院法制局との幾度にもわたるやりとりの末、元になる法案を市民団体がまとめました。

日本の里山の風景

与野党議員の賛同を得て、国会に提出されたことから、この法律は「市民立法」という言い方をされます。

生物多様性基本法は、ここまで、どのような役割を果たしてきたのでしょうか。

逆に当初の期待に届かないでいるとしたら、どうしていけばいいのでしょうか?

種の絶滅を防ぐ「種の保存法」が改正され、6月から施行されるのにあわせて、生物多様性保全に関わる人たちが熱く議論するシンポジウムが6月2日、東京都内で実施されます。

ご興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。

イベント情報

生物多様性基本法制定10周年記念シンポジウム ~レッドリストと種の保存

  • 【日時】6月2日(土)10:00~17:00(開場9:30)
  • 【場所】早稲田大学・早稲田キャンパス3号館4階402号教室(東京都新宿区西早稲田1-6-1)▼地図
  • 【参加費】無料

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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環境保全団体です。

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