シマウマはなぜ縞模様? ゾウはなぜ鼻が長いのか!
2024/01/31
1月31日は「国際シマウマの日」。
シマウマの保全が促進されるように、アメリカのスミソニアン国立動物園などが中心となって制定されました。
シマウマといっても、分類学上は現在3種いて、いずれもアフリカ大陸にしか生息していません。
なんといっても特徴的なのは、その縞模様。
なぜこのような模様をまとうようになったのかには諸説ありますが、感染症から身を守るため、という説が有力なようです。
このように環境に適応して進化を遂げた野生生物はたくさんいます。
本当に自然の神秘、驚異です!
こうした進化の例で、同じアフリカに生息するアフリカゾウの長い鼻も、とても特徴的。
体躯の大きなゾウは、細かな動きをするのには適していませんが、この「長い鼻」が、手となり、地面にある大豆一粒のような小さなものでも掴むことができるのです。
進化の過程で、獲得した特徴です。
また、この長い鼻の一番の機能は、非常に優れた嗅覚。
かすかなニオイも嗅ぎつけて、牙と鼻を使って、地面の下に潜む水を掘り当てるのです。
こうしてできた水溜まりは、他の多くの動物の水場として、サバンナの生命をつなぐ役割を果たしています。
ところが近年、激しい干ばつの影響で地底の水が枯渇するなどから、水を求めたゾウが人里に出没する問題が多発しています。
私たちが支援するタンザニアのプロジェクトでも、こうした問題を解決すべく、活動を続けています。
環境に適合して進化した野生動物たち。これからも、その本来の生態を維持しながら、人と共生していけるように。
活動を継続していきたいと思います!
(野生生物グループ 西野)