[COP10関連] 森林保全と温暖化防止を同時に進める!REDDプラスパートナーシップ
2010/10/26
温暖化担当の小西です。
今日は、COP10で森林減少を防止する話し合いが特別に行なわれました。
REDDプラスパートナーシップと呼ばれる、温暖化の防止と森林保全を同時に進めるための会議です。
世界の森、特に生物多様性の宝庫でもある熱帯林は、違法伐採や無計画な焼畑農業などにより、急速に失われています。そこから排出される二酸化炭素の量は、世界の全排出量の2割を占めるほど。
しかも、熱帯林があるのはたいてい途上国で、経済的、技術的に、自力で森林を保全するのが難しい国々です。
そこで、REDDプラスパートナーシップでは、こうした途上国での取り組みを、先進国が支援するためのプランについて話し合いを行なっています。
日本政府は今日、パプアニューギニアと一緒に、会議の共同議長をつとめました。
会議では、アフリカやアジアの各国から訪れた多くの環境大臣が、口々に自国の森林の消失について危機感を表明。先進国とのパートナーシップに対する期待を述べました。
会議の最後では、共同議長サマリーが提出され、森林保全のための資金や活動について、情報を共有するウェブサイトを開設することや、実際にパートナーシップを活用したプロジェクトの実施を早急に促すことなどが宣言されました。
森林保全を通じて途上国と先進国の信頼が強まり、今年末のメキシコでの気候変動会議(COP16)の進展につながることが望まれます!