[COP10関連] 「20 by 2020」世界の保護区を作ろう


WWFで保護区に関するプロジェクトを担当している、ロルフ・ホーガンです。
地球上の生物多様性を保全する上で、有効な手段の一つに、さまざまな保護区を設ける、というのがあります。

保護区と言っても、人が絶対入らないような厳しいものだけでなく、持続可能な形で地域の人たちが森や海の資源を利用できるものまで、形はさまざま。その可能性がCOP10でも注目されてきました。

「20 by 2020」は、WWFが新しく掲げている保護区拡大の目標です。
これは「2020年までに、国境を超えて広がるエコリージョン(WWFが地球上で選んだ特に生物多様性が豊かな地域)のうち、20カ所を保護区にする」というもの。

WWFは昨日、COP10会場で「20 by 2020」に関する円卓会議を開き、5カ所のエコリージョンで行なわれている、現地のプロジェクトの取り組みを例に、保護区の設立の過程や課題を解説。

法的に保護区を設定するだけでなく、それをいかに効果的に管理・活用していくか、また、国境を越えて広がる自然を守るために、国家間の壁を越え、どう政府やNGOが協力するか、こうした課題を見据えた長期的な視点が必要であることを説明しました。

いずれも簡単にできる事ではありませんが、再来年インドで開催されるCOP11での正式なパートナーシップ立ち上げを目指して、さまざまな意見やアイデアをこれからも交換してゆければ!と思います。(WWFジャパン取材・編訳)

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10月28日に開かれた「20 by 2020」に関する円卓会議。

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WWFインターナショナルのヨランダ総裁もファシリテーターとして参加し、来場者をまじえた活発な意見交換が行なわれました。

 

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