温暖化防止に向け進展あり!!COP16終了
2010/12/13
温暖化担当の池原です。
メキシコ・カンクンで開かれていた国連温暖化防止会議(COP16)が終了し、「カンクン合意」が成立しました。
この合意は、会議の2つの作業部会(AWG)それぞれで議論してきた内容を多くを反映・採択したもので、特に、排出量削減と資金に関するMRV(測定・報告・検証)や、適応、資金(新しい「グリーン気候基金」の設立)、REDD+等の分野について、進展をもたらすものとなりました。
もちろん、各国にとっても、WWFにとっても、完全に満足できる内容ではありませんでしたが、「2011年の南アフリカでのCOP17へ向けての必要なステップ」となったことは確実!
何より、2009年のコペンハーゲン会議での残念な結果以降、国連での会議が失いつつあった「自信」と、傷ついてしまった国々の間の「信頼」を回復させる、大きな力となりました。
私たちも正直言って、終了2日前までの時点では、ここまでの合意文書がまとまるとは想像していませんでした。
無論、京都議定書に続く包括的な枠組みができたわけではないので、まだまだやるべきことは残っていますが、久々に、温暖化の国際会議が勝ち取った確かな前進。これを来年の南アフリカへ向けて、育ててゆかねば!と思っています。