ムアンの海からいただいた「功労賞」
2011/05/29
こんにちは。自然保護室の東梅です。
黄海に面した韓国の町、ムアン郡に行ってきました。5月17日にここで、ムアン生態干潟センターの開所式が行なわれ、招待をいただいたのです。
さまざまな野生生物と、豊かな漁業をはぐくむムアン郡の干潟は、2001年に韓国で初めて、沿岸の湿地保護地区に指定された海。
私たちWWFジャパンが、黄海エコリージョン支援プロジェクトを通じて、その自然環境の保全を応援してきた地域でもあります。
私が初めてムアン郡を訪れたのは2008年、プロジェクトの助成金で行なわれた、地域での普及活動の現場を見せていただいたのが最初でした。
その後も、日本のエコツーリズムの事例を地区住民方々にご紹介したり、3年計画で保護区の自然環境の変化を監視する仕組み作りや、地域住民の方が実際のエコツーリズムを始める取り組みに協力するなど、さまざまな機会に同郡に足を運んできました。
ですが、今回はちょっと特別な訪問となりました。
センターの開所式で、ムアン郡から干潟保全に対する功労賞を頂いたからです。
WWFの黄海エコリージョン支援プロジェクトは、さまざまな方に支えられてきました。郡の住民の方々や、自治体、研究者の皆さん、その連携を実現してきた韓国の環境NGO生態地平研究所(Eco-Horizon)、プロジェクトの推進にあたっているKORDI(韓国海洋研究院)、そして資金援助を下さっているパナソニック株式会社。
賞はまさに、そのパートナーシップがもたらした、海洋保全への貢献に対するものでした。
黄海の水産物は、日本でも多く消費されています。日本にもつながりの深い、この東アジアを代表する海の保全は、大事な活動の一つです。
これからも保全を進めながら、日本の皆さんにも、ムアン郡の美しい海辺の自然と農漁村の風景を、また美味しいタコを始め豊かな産物を楽しんでいただけるような、ツアーの機会などを作ってゆければと考えています。