森林を「管理」する?FSC森林サミット報告
2011/10/14
森林担当の古澤です。
先月開催された「FSC森林サミット in 山梨」の参加報告をアップしました。
皆さん、スーパーや街中で「FSC」のマークのついている紙や木材製品を見たことありませんか?
FSCというのは、Forest Stewardship Counci(森林管理協議会)という独立した第三者機関。生態系や地域社会に適切に配慮した「森林の管理」がなされているか、木材の生産や加工、流通を審査・認証する「森林認証制度」を推進しています。
つまりこの制度は、「森を守りながら、木を上手に使っていく」ために考え出された工夫というわけ。
「森林を管理する」ってあまり聞き慣れないようにも思いますが、森の恵みである木は全て生き物。
きちんと間伐や手入れなどの管理を行なえば、ずっと先の未来にも、再生可能な自然資源として使い続けていくことができるのです。
今回のサミットはそんなFSCの取り組みを発表する、大きな場となりました。
2日目には、山梨のFSC森林認証を取得した県有林の見学会も行なわれ、林道を歩きながら、実際に森林管理を担当している森のプロや認証の審査官から、どんな計画を立て、管理を行なっているかを聞くことができました。
熱心な参加者からの質問があまりに多く、林道から森にまで入って説明してもらったので、時間内に目標地点まで歩き着くことができず(笑)、それはそれで残念でしたが、森林管理の奥深さを堪能できました。
消費者がFSCマークのついた製品を選んで購入することは、環境への配慮が十分ではない製品を、間接的に市場から排除することにもつながります。皆さんも、意外と身近な「FSCマーク」、探して見てください!