リオの「地球サミット」から20年目の宣言
2011/12/28
草刈です。
いよいよ2011年も終わり。新年が近づいてきました。
2012年は何の年でしょうか?
一つは、「リオ+20」の年です。これは、1992年のブラジル・リオでの「地球サミット」から20年の意味で、6月には再度、リオでサミットが開かれる予定です。
先月、日本政府は「リオ+20」に向けた国連持続可能な開発会議(リオ+20)成果文書への日本政府インプットを発表しました。
しかし、当初、この内容には生物多様性に関する言及がほとんどなく、2010年名古屋でのCBD-COP10(生物多様性条約会議)のホスト国としては、不十分な内容と言わざるを得ませんでした。
そこで、国内のNGOメンバーや有識者が集まり、提言内容の改善を要請。これによって、一部文言が追加・修正されることになりました。
さらにメンバーは、これを機会に「リオ+20 と生物多様性実行委員会」を12月13日に結成。日本が「リオ+20」に向けた取り組みを、より強めてゆけるよう、2012年に向けた活動を開始しました。
今月17、18日には、石川県の金沢市で「国連生物多様性の10年キックオフ・イベント」が開催されましたが、ここでも同委員会は、「リオ+20」の成功と、新たな地球の生物多様性保全の前進を願う、「石川宣言」を提言し、採択されました。
この宣言は、日本政府に「愛知ターゲット」を達成し、世界の生物多様性の保全にリーダーシップを期待すると共に、「リオ+20」の主要テーマである「グリーンエコノミー」を通じた震災からの復興等が盛り込まれています。
「リオ+20」に向けた本格的な動きはこれからですが、我々にとっては、COP10から続く、大事な取り組みになります。
2012年も、忙しくなりそうです!