高知大学でツキノワグマのセミナーを開催しました


広報の大倉です。
四国のツキノワグマは、生息数が数十頭とも言われ、国内で最も「絶滅のおそれのある地域個体群」とされています。

WWFジャパンとNPO法人四国自然史科学研究センターは、2012年7月から、その絶滅を回避するための総合調査を実施しています。GPSという人工衛星の情報を活用したクマの追跡調査と、クマの重要な食物であるドングリの資源量を調べる調査です。

総合調査の最初の1年間でわかったことを、6月29日に高知大学でセミナーを開催してお伝えしました。

「四国のツキノワグマについて知っていますか? -絶滅が危惧されるその現状」と題したセミナーには、若い人から、働き盛りのみなさん、ご年配の方まで約60名の方々が参加してくださいました。さらには、地元の複数のメディアにも取り上げていただきました。

そのセミナーの様子を伝える記事を書きましたので、ご興味ある方は、どうぞご覧になってください。

四国のクマは標高1,000メートル以上の山奥に生息しているので、その調査には大変な労力と時間が必要です。

例えば、ドラム缶を使ったオリを仕掛ける際、ドラム缶を背中に背負って、山に運び上げるのですが、ドラム缶の重心が高いのと、その重さとで左右に振られてバランスをとるのもたいへんとのこと。

そんな奮闘を重ねることで得られた情報もとにした調査報告について、少しでも知っていただければ幸いです。

  

ドラム缶を運び上げる途中でひと休み

調査に向かう道路が土砂崩れを起こして通行困難になることもある

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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