ネルソン・マンデラさんのことば
2013/12/06
草刈です。
南アフリカ共和国の元大統領、ネルソン・マンデラさんが亡くなりました。
マンデラさんはよく知られている通り、アパルトヘイト(人種隔離政策)の壁を越え、人種の調和と平等、そして教育と平和の大切さを、どのような困難にも屈することなく訴え続けた人です。
また、マンデラさんは自身が大統領の任期中、世界的にも貴重な生態系を有するケーブ国立公園の設立を実現するなど、自然環境の保全に高い関心と意欲を持つ方でもありました。
マンデラさんは生前、こう言っていたそうです「人々の文化的多様性と親しみやすさ、そして野生動物たちが安全に生きられる美しい自然を兼ね備えた、本当に素晴らしい国に私は生まれた」。
人が、自然と調和して生きることの大切さを、真に知る人の一人であったのだと思います。
マンデラさんはまた、こんな言葉も遺しています。
「奴隷制やアパルトヘイトと同様に、貧困は自然のものではなく、人間から発生したもの。よって貧困は人類の手で克服し、根絶しにできるものだ」
「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある」
私たちは環境の問題に取り組んでいますが、自然環境を壊す行為もまた、人間から発生したものです。それを、幾度転ぼうとも、人類の手で克服してゆくこと。それが可能であることを、マンデラさんは教えてくれていると思います。
南アフリカの人たち、世界中の人々と共に、マンデラさんの逝去を悼みつつ、その言葉と感謝の気持ちを胸に、私たちも次の一歩を踏み出したいと思います。
「楽観的であるということは、顔を常に太陽へ向け、足を常に前へ踏み出すことである」(ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ)