ウーリーモンキーを守るブラジルのお土産


ブラジルのFSC認証林の現場に行っていたスタッフが、お土産を買ってきてくれました。

WWFのパンダマークのついた、大きな卵型のチョコレート。ぬいぐるみの入ったカプセルが中に入った、オマケつきのお菓子です。

聞くところによれば、このお菓子の売り上げの一部が、ムリキ(ウーリークモザル)というサルの保護活動に寄付されているとのこと。

このサルは、ブラジル南東部の「大西洋沿岸林」という熱帯林にすむサルの一種で、生息環境の破壊や分断さらに狩猟などにより、絶滅の危機に瀕しています。

ブラジルというと、まずアマゾンを思い浮かべますが、この「大西洋沿岸林」も、豊かで独自性の高い生態系が広がる森として知られる場所。他にもゴールデンライオンタマリンのような、珍しいサルも多くいます。

しかし、場所が海に近く、ヨーロッパ人が最初にやってきた地域でもあったため、開発のスピードや規模が、アマゾン以上に早く、その大半がすでに失われてしまったと言われています。

包み紙に書いてあった説明が、全部ポルトガル語でさっぱり読めなかったのですが、WWFブラジルのスタッフたちも、さまざまな人たちに協力してもらいながら活動を広めているのだなあ、と思いながら卵の殻をいただきました。

ちなみに、買ってきてくれたスタッフは、卵の中にもっとたくさんチョコレートが入っていると思っていたらしいです。残念!(広報担当:三間)。

ブラジル南東部の「大西洋沿岸林」にすむサルの一種、ウーリーモンキー。


ブラジルからのお土産、イースターエッグを割ると、中にはぬいぐるみが!

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

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