パンダはいくつ隠れている?


こんにちは、広報の増本です。

先日、WWFシンガポールのFacebookを見ていたら、「How many pandas can you spot?」という問いかけとともにこんな画像が紹介されていました。

雪の積もった岩山(?)にパンダの群れ。Facebookのコメント欄には、「6匹」「左上のロゴを入れて7匹」「いや10匹!」と、たくさんのコメントがついています。となると、気になるのはその答え。

こちらの画像、どうやらWWFインドの広告のようなのですが、よく見ると右下に小さく「It's getting harder to find them.」と書かれています。

WWFのロゴマークでもおなじみのパンダですが、現在のジャイアントパンダの推定個体数はおよそ1,600頭あまりと言われ、世界的に見ても、絶滅のおそれが高い哺乳類の一種。

この画像は、生息地の減少や密猟によって個体数を減らしている、地球上の野生生物の危機を模した風刺画なのです。

一方こちらは、「世界ホッキョクグマの日」にあわせたWWFロシアの広告。※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。

悲しくも地球温暖化の象徴のような存在になってしまったホッキョクグマが描かれていますが、よく見ると、その身体は各大陸で構成されています。右下には、「WE ARE ONE.」というシンプルなコピー。

北極の生きものたちが棲む世界は遠く、私たちはつい自分たちの生活が彼らに影響を与えていることを忘れてしまいがち。

けれど、ひとつの地球上で互いに関係しあっている、ということを直感的に伝えてくれるメッセージになっています。

気候変動だけでなく、私たちが取り組んでいる環境問題は、ふだんの暮らしの中ではなかなか実感しづらいもの。

地球のどこかで起こっている事実をどう知っていただくか、どう自分ごととしてとらえていただくか、という悩みはつきません。

地道な歩みではありますが、これからも丁寧な情報発信を心がけてまいりますので、変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

▼関連リンク▼

地球上の野生生物の危機を模したWWFインドの広告(※クリックすると拡大します)

「世界ホッキョクグマの日」にあわせたWWFロシアの広告。日本がどこにあるかわかりますか?(※クリックすると拡大します)

WWF設立50年に際して制作された動画「みんな、つながっている」

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション グループ長)
増本 香織

一橋大学社会学部卒、在学中にオーストラリアメルボルン大学に留学し環境学を専攻。在学中に国際保健系NGOでインターン、卒業後は国内オーガニック食材流通の草分け的なソーシャルビジネスでマーケティングを担当。2013年にWWFジャパン入局、広報部門でWeb・SNSの戦略的運用やキャンペーン業務、資金調達部門でのサポーターリレーション業務に従事し、2020年度より現職。ひとりでも多くの方が、地球や生きものたちのためにアクションを起こしたくなるような、気持ちが動くコミュニケーションを目指しています。森林インストラクター、薬膳インストラクター。

大学時代のインターンや前職を含め、ずっとNGOに携わっています。心から貢献したいと思える仕事に就けるありがたさを感じつつ、1歳と3歳の子育てにも奮闘中。上の子は「なんで?」「どうして?」真っ盛りの時期で、「お母さんはどんなお仕事をしているの?」「パンダのお世話?」と聞いてきます(笑)子どもたちの世代にどんな地球が残せるかは、今を担う私たちにかかっています。

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環境保全団体です。

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