ASC認証を受けたブリがいよいよ販売開始!
2018/01/26
寒い季節、鍋物などでもお世話になるさまざまな魚介類。
今はちょうどブリが旬を迎えています。
そのブリでは世界初となる「ASC」認証を受けた養殖ブリが、昨年12月16日に誕生しました。
ASC認証とは、自然環境や人権などに配慮した養殖業を認証するもので、持続可能な養殖業の証。養殖版の「海のエコラベル」とも呼ばれています。
先月ブリでこの認証を取得したのは、宮崎県の黒瀬水産(ニッスイグループ)。
そこから出荷されたブリが、いよいよ1月27日(土)から全国で販売されることが決まりました!
販売するのはイオン系列の全国750店舗。
数量の関係で、土日のどちらか1日のみになるかもしれないそうですが、もし目にする機会がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。
ちなみに、このASC認証を最初に取得したのは、ベトナムのティラピア養殖場でした。2012年のことです。
その後、世界で550か所以上の養殖場がこのASC認証を取得。
海や人々の暮らしを守って行なわれる、持続可能な養殖業の輪は、確実に広まってきました。
日本でもこのASC認証を受けた水産物を取り扱う企業と品目数は増加傾向にあります。
しかし、ここで取り扱われている認証シーフードは、大半が外国産のサーモンやエビなど。
国産の認証は、宮城県南三陸町戸倉地区のマガキ、そして今回のブリと、まだ2例にとどまっています。
環境を重要課題としている2年後のオリンピック・パラリンピック大会で、日本の持続可能性のあり方をきちんと示すためにも、このASCやMSCの認証を取得した持続可能な食品、資材、エネルギーを、もっと広げていくことが求められます。
皆さんもぜひ、こうした品々を自らの意思で選び、海を守る取り組みを応援してください!(自然保護室 前川)