「守ろう、熱帯の森-わたしたち、1人1人にできること」パネル展、開催中!
2017/06/08
先日、休暇でカナダへ行った際、乗っていたバスの運転手さんがいきなりクイズを出し始めました。
「はいクイズ!ゾウより大きくてゾウの形をしているのに、ゾウより軽いもの、なんだ?」
乗客同士スマホを片手に、顔を見合わせながらザワつきます。
「グーグルしても出てこないよ、今思いついたから」
ゾウより大きくて、ゾウの形...私は全然わかりませんでした。みなさんはわかりますか?
「それは、ゾウの影だ!」
あぁ!と納得して窓を見ながら、インドネシアにすむスマトラゾウのことを思い出していました。
私たちが保全に取り組むスマトラ島の森。
そこで、夕暮れに見たゾウの影は、本当に大きかったのです。
そんなスマトラゾウは、森林減少の影響や密猟などが原因で、絶滅の危機に瀕しています。
森林減少の主な原因の一つはパーム油をつくるためのアブラヤシ農園の開発。
パーム油は日本でも多くの食品に含まれ、日用品にも幅広く使用されています。
つまりインドネシアで起きていることは、日本で暮らす私たちにとっても、関係のない話ではありません。
ここでもう一つクイズです。
アブラヤシよりずっと小さくて、アブラヤシの形をしているのに、森を守ることができるものは?
それはRSPO、森を守るエコラベルです。
日本でもこのラベルのついた石けんやシャンプー、洗剤などが販売されています。
ラベル付きの商品を選ぶことや、ないときはお店の人に聞いてみることで、普段のお買い物から森林保全を応援できるのです。
こうした身近にできる森林保全の仕組みをテーマにしたパネル展が6月30日まで、東京の港区で開催中です!
たくさんの方に見にきていただけると嬉しいです、ぜひ!お立ち寄りください。(自然保護室 伊藤)