風力発電ってあてになるの?ずばり答えてくれる本
2014/01/29
風力や太陽光などの自然エネルギー。
日本でも広がってきたとはいえ、まだまだ「刺身のツマ」程度にしか思われていない感がありますが、ヨーロッパやアメリカ、中国では、近年エネルギーの"堂々たる主役"として躍り出ています。
世界全体でも、自然エネルギーによる発電量は、すでに原発を越えました。(2012年、出典IEA)。
その中心的な役割を果たしているのが風力発電です。
この風力発電について、欧米事情に詳しい安田陽先生が書かれた新著『日本の知らない風力発電の実力』が出版されました。
安田先生は本書の中で、「電気代が高くなる」「風まかせ、天気まかせであてにならない」「山がちの日本には風車を立てる土地が十分ない」などなど、日本でまことしやかにささやかれる、自然エネルギーをめぐる「誤解」を、世界のデータを使って見事に解き明かしています。
また技術、経済(電力市場等)、気象(出力予測等)など、自然エネルギーを取り巻く状況と、日本の電力システムの課題を知る上で必要な知識を、専門外の方にもわかるように、やさしく解説しています。
ヨーロッパの電力システムの言葉を説明する「注」も充実していて、翻訳の際にもとても参考になる、私にとっても何ともありがたい本!
これを読んだら、「うん!自然エネルギーでいけそう!」という気持ちになること請け合いです。
なお今月31日に、安田先生とヨーロッパの風力発電をとりまく状況にくわしい研究者アッカーマン氏をお招きしたセミナーを、東京で予定しています。
残念ながらもう満員ですが、Ustreamでネット中継を行ないますので、ご関心ある方は、ぜひご覧くださいませ!動画は後日でも見られますので、風力発電の実力を知るためにぜひどうぞ!(温暖化担当:小西)