初めて出会ったオオツノヒツジ


グラッグという名のヒツジをご存知でしょうか。
アーネスト・シートンの著作『シートン動物記』の主人公のひとりで、ロッキー山脈に生きるオスのオオツノヒツジです。

子どもの頃、自分が動物の世界にハマり込んだ、おそらく最初のきっかけの一つに、この『動物記』との出会いがありました。ハイイログマやオオカミ、ヤマネコに初めて出会い、コヨーテなどという動物がいることを知ったのも、この本の中です。

先日、会員の皆さまにお届けする会報『WWF』の新年号に、今年の干支であるヒツジの原稿を書いていて、ふとこのグラッグのことを思い出しました。

物語の細かいところは覚えていませんが、描かれていた巨大な角をいただいたその姿と、オオカミとも戦う「野生のヒツジ」という存在が、とにかく印象的でした。

『シートン動物記』は子ども向けに書かれた作品ではありますが、そこに描かれている野生の世界の厳しさや、その中で必死に生きる動物たちの生きざま、親子のきずななどは、今も強く心の中に残っています。

オオツノヒツジ、ドールシープ、ユキヒツジ、アルガリ、そしてムフロン。

世界で今知られている5種の野生のヒツジは、白いフワフワしたかわいいイメージのヒツジと異なり、いずれも高山の険しい岩場などをはじめとする過酷な自然の中で、たくましく生きています。

野生のヒツジたちにとっても、今年がどうかよい1年になりますように。(広報室:三間)

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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