「お礼」は「おイモ」!? オリジナリティを模索する地域エネルギー
2015/07/15
こんにちは! 温暖化・エネルギー担当の市川です。
今日は、私が担当している「再生可能な自然エネルギー」を地域主体で普及するプロジェクトの現場、四国は徳島の鳴門市より、一つ面白い取り組みをご紹介します。
ここ鳴門市では、私たちのプロジェクトにも参加している「徳島地域エネルギー」の皆さんの手により、小規模な太陽光発電事業が行なわれようとしています。
一般の方々から寄付金を集め、地域の学校に太陽光パネルを設置しよう、という事業なのですが、この取り組みがきわめて面白いのは、そのお礼として寄付者に対して送られてくるのが、鳴門の「産物」である、ということ。
普通ならば、電気を売った利益が出資者に還元されますが、ここで集める支援はあくまで「寄付金」。
お礼の特典も、「配当金」などのお金ではなく、金時イモやレンコンといった地場の産品!というわけです。
そして、この取り組みは、再生可能エネルギーの普及を支援するだけでなく、設置した発電設備の売電益で、地元の農林漁業者から産品を購入し、寄付者に発送するため、地域産業を支えるものにもなっています。
また、電力売り上げの一部は、地域の振興基金にも回され、役立てられるそう。寄付しておしまい、ではなく、そこからが始まりなんですね。
再生可能な自然エネルギーを広げる取り組みと、地域振興に貢献しながら、名産のおいしい野菜がいただける。
そんな仕組みが広がれば、日本の各地で、小規模ながらも確実で、たくさんの人の支えによって生み出された電力が、当たり前に使われるようになるかもしれません!
この「徳島地域エネルギー」の事業については、このサイトをぜひご覧になってください。