野生ネコたちの姿を捉えた動画の裏話
2016/02/24
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
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こんにちは。自然保護室の小林です。
先日2月22日は、にゃんにゃんにゃんでネコの日、ということで、WWFジャパンのfacebookなどでもここ数日、野生ネコたちの画像や動画をお届けしてきました。
特に動画は、極東ロシア、スマトラ、ボルネオといった私たちの保全活動の現場で、「カメラトラップ」を用いて撮影されたものです。
これは、カメラの前を動物が通ると自動で撮影してくれる便利な道具で、厳しいフィールドでの調査を支えてくれる強い味方です。
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こうしたカメラトラップを仕掛ける理由は、現場によってさまざまです。
ロシアでは、まさにヒョウやトラの保護活動のために設置していますし、スマトラではサイの調査のために。
ボルネオでは、サイの調査に加えて、特定の動物を対象とした調査ではなく、熱帯林の生物多様性の高さを測定するためにも使っています。
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カメラトラップの設置
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現場での調査は本当に大変です
皆さんに見ていただいている動画は、実はこうして撮影された膨大な映像データの一部であり、色々な目的の調査の副産物でもあるのです。
私たちの活動は、すべてが直接ネコ科動物の保護・保全につながっているわけではありません。
たとえば、ボルネオの動画にはマーブルネコなどが登場しますが、それだけの保護を目的としたプロジェクトはありません。
ですが、一貫して重要なのは、さまざまなネコ科の動物たちを守っていくためには、生息地の自然をきちんと守る必要があるということ。
そして、野生ネコたちの生きるロシアやスマトラ、ボルネオの貴重な森林を守るということは、その獲物となる動物たちを含めた、より多くの生きものたちのいとなみを守っていくことにつながる、ということです。
野性味あふれる動物たちの姿をカメラトラップがとらえてくれる、そんな森の姿を、未来に引き継いでいけるように。これからも活動を続けていきます。
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