アムールヒョウに新しい家族が増えました!
2016/06/08
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
こんにちは、広報室の山本です。
日本からもほど近いロシア沿海地方の森から、アムールヒョウの仔たちの可愛らしいニュースが届きました!
アムールヒョウの全生息域の60%をカバーする「ヒョウの森国立公園」。
ここで、8頭の母ヒョウと16頭もの仔ヒョウたちの姿が確認されたのです!
かつては30頭前後まで減少してしまったアムールヒョウは、現在は保全活動の成果もあり70頭ほどまで回復しましたが、まだまだ絶滅の危機を脱したとは言えません。
そうした中で、新しい家族が調査により確認できたことは、本当に嬉しい知らせです。
今回、この親子たちの姿を捉えたのは、赤外線センサーでシャッターがおりる自動撮影カメラ(カメラトラップ)でした。
現在、WWFはロシア政府やWCSなどの民間団体の協力の下、「ヒョウの森国立公園」を中心とする3,000平方キロの山林にカメラトラップを設置し、ヒョウの個体数や行動、生息範囲を調査しています。
「こうやって新たな命が次々とはぐくまれてゆくというのは、私たちが年月をかけて政府や民間団体と共に取り組んできた活動の成果でもあります。
ヒョウたちも新しい家族が増えてとても喜んでいるように見えます」と、WWFロシアアムール支部代表のユーリ・ダーマンはいいます。
今年の夏には、2015年の個体数調査と最新の調査結果を反映させた、アムールヒョウの推定個体数が発表される予定です。
前回の調査結果だった70頭がどれくらい増えているのか、今から楽しみです。
たとえ小さくても、活動の成果が数字となって現れることを期待し、アムールヒョウたちが未来に命を引き継いでいけるように。
私たちも日本から支援を続けてゆきたいと思います。
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