アフリカ・カメルーンの現地報告


先日、事務局で、アフリカのカメルーンに出張に行ってきたスタッフから、現地の様子が報告されました。

カメルーンは北部にサバンナ、南部には熱帯林という多様な自然の景観に恵まれた国。生息する野生生物も実に多彩です。

その中で、現在WWFジャパンが支援しているのは、南部の熱帯林を中心とした自然保護区、ロベケ国立公園です。

一時は、隣国の中央アフリカ共和国のクーデータ騒ぎのあおりも受け、密猟が野放しになる事態が懸念されていましたが、その危機も何とか乗り越えた模様。湿度や虫、倒木やぬかるみに悩まされる、森の中の現場のハードさも、しっかり報告されました。

このロベケ国立公園での活動については、昨年、日本で呼びかけをさせていただいた支援キャンペーンでは、たくさんの方にご支援をいただくことができ、そのおかげで、現地でも新たなスタッフや装備の拡充が実現しました。

今も、象牙を狙ったマルミミゾウの密猟や、食肉として売るために野生動物を捕獲する例が今も跡を絶たず、現場でパトロールや取り締まりに当たっているレンジャー(国立公園のスタッフ)たちは、大忙しのようですが、引き続き日本から可能な支援と、情報の発信を、引き続き続けてゆきたいと思います。(広報室 三間)

  

レンジャーたちと一緒に国立公園内を踏査する

スイギュウの群。ゴリラやヨウムの大群も

事務局での報告の様子。

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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