島根県のフィールドで学んだこと
2013/09/05
インターンでお世話になっている川﨑です。
島根県とWWFジャパンが共同で実施している、クマプロジェクトのお手伝いをさせていただいています。
先日は島根県での現地調査にも同行させていただきました。
到着後、まず早朝に県職員の方々からクマ保護管理の取り組みについて熱のこもったレクチャーを受け、現地のフィールドへ。
行なった主な作業は、農地一筆マップの作成や電気柵の設置などです。
農地一筆マップは、実際に集落を歩きながら、田畑を一筆(一区画)ごとに航空写真に書き落とし、またカキやクリなどの位置を記入します。これらの果樹は、クマを人里に出没させる原因になるためです。
電気柵の設置は、カキ園の周囲に張り巡らされたイノシシ用の金網柵の上に、クマの被害も防げるように電線を張っていきました。
どちらの作業も想像以上に大変で時間がかかりましたが、カキの木の伐採や、柵の設置をするかしないか、といった住民と行政の間で行なわれている細やかな調整の大切さを実感することができました。
関係者の方の言葉で印象に残っているのは、「獣害対策は人間対策」という言葉。
いくら素晴らしい対策計画も、地域の住民に受け入れてもらい、合意形成ができなければ意味がありません。人とクマ、ではなく、むしろ、人と人のかかわりが大切なのです。
フィールドに出ると、現地でしかわからない問題がたくさんあることに気が付きます。
島根県に滞在したのは3日間でしたが、たくさんの方々にお世話になり、3日では足りないほどたくさんの貴重な経験をさせていただきました。
この経験は大学生活の中で非常に大きな財産になりました。人との出会いに感謝するインターンでした。お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
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