自然エネ拡大の舞台裏で進む、風をよむ技術
2018/01/30
寒い日が続きますね。
WWFの事務所周辺でも、日差しがあたる場所はポカポカと暖かいのですが、高層ビル付近では、日陰な上に強いビル風に煽られて、凍えるような寒さです!
こうしてほんの小さなエリア内でも、日差しの当たり方や気温、風の強さが変わるわけですから、太陽光や風力を利用した発電を効率よく行うためには、その地域やその日の気候によって異なる状況を、より正確に分析したデータが必要です。
そこで、WWF温暖化担当の小西雅子が昨年、雑誌「隔月刊 地球温暖化」の連載企画として、風力発電の予測システムを開発する伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC 社)へ、取材に行ってきました!
その予測システムでは、気象状況データ、発電実績データ、更に日本独自の地形や風の動きなどを解析し、向こう数日分の風力発電量を予測します。
そして電力事業者は、その予測発電量と、更に向こう数日間で使用される電気の需要予測を照らし合わせて、必要分を賄う発電計画を立て、運用するのです。
電気の使用量に対して、発電量が多すぎても少なすぎても、停電等のリスクに直結してしまうため、自然エネルギーの活用拡大のためには、より精度の高いデータ解析技術と、安定した電力供給のための発電計画が重要になるのです。
日々何気なく感じる太陽の温かさや風の強さが、こうして膨大なデータやIT技術、そして発電所を経て電気となり、私たちの暮らしを支えるエネルギーとなって届くことを思うと、改めて電気を大切に使いたいなと感じます。
今回の取材内容は、「隔月刊 地球温暖化」1 月 15 日発売号に前編が掲載中。次回3 月 15 日発売号と2 回にわたり掲載予定ですので、ぜひご覧ください!(広報担当 松岡)