ペンギンたちのすむ入江より
2015/02/21
広報の佐久間です。
日本から24時間以上飛行機を乗り継いで、夏真っ盛りの南米チリの南部沿岸域に来ています。
ここは、WWFサポーターの皆さまをはじめ、日本からの支援によって、海洋生態系の保全活動が進められている場所。
「パタゴニア」と呼ばれる地域の北端にあたり、ペンギンやトド、ウミカワウソ、イルカ、クジラなど、さまざまな生きものが暮らしています。
同時に、南極海から流れてくる冷たい海流を利用して、サケ(サーモン)やアワビなどの養殖業も盛んです。
そのため、この海の生き物たちを守るには、養殖業による環境への負荷を減らしてゆくことが課題となっています。
今回チリを訪れた目的の一つが、そうしたことを、多くの日本の方々に知っていただくため、短編映像を作ることにあります。
なぜなら、チリで養殖されているサケの主要な輸出先の一つが日本だからです。
普段行くスーパーで、パッケージに「原産地:チリ」と表示があるサケに見覚えのある方も多いかと思います。
このサケ養殖の拡大による自然への悪影響をくいとめるため、WWFジャパンはWWFチリと協力して、海の環境を守り、野生生物と共存できる「持続可能」な養殖業にする取り組みを進めています。
天候にも恵まれて、撮影は順調に進んでいます。
とはいえ「チリ」と聞いても、果たしてどんな風景なのか、どんな生き物がいるのか、あまり想像がつかない、という方も多いのでは?
映像の完成は5月頃の予定です。このスタッフブログでご紹介しますので、ぜひお楽しみに!