エコロジカル・フットプリントとは?早わかり解説
2015/09/04
「エコロジカル・フットプリント」という言葉をご存知でしょうか?
これは、人類が地球環境に与えている「負荷」の大きさを測る指標です。
たとえば、森の木々や海の魚を過剰に利用したり、温暖化の原因になる二酸化炭素を多く排出すれば、それは地球環境を傷つけ、余計な負荷をかけることになります。
「エコロジカル・フットプリント」は、そのさまざまな負荷の大きさを、世界のいろいろなデータを基に計算し、「数値」で示したもの。
その数値を小さくし、負荷の少ない持続可能な暮らしを実現するのが、環境保全活動の目標にもなっています。
WWFジャパンでは「エコロジカル・フットプリント」への理解を広げるため、これまで独自のレポートを発表したり、環境教育教材を作って出前授業を行なったりしてきました。
その結果、この「エコロジカル・フットプリント」の考え方は、日本政府の『生物多様性国家戦略2012-2020』や、東京都の『緑施策の新展開:生物多様性の保全に向けた基本戦略』の中でも言及され、言葉としても徐々に知られるようになりました。
しかし、少々複雑なこの「エコロジカル・フットプリント」を、誰もが直感的に理解するのは、やはり困難があります。
そこで、私たちは、GFN(グローバル・フットプリント・ネットワーク)と協力して、小冊子『地球1個分の暮らしの指標 ~ひと目でわかるエコロジカル・フットプリント~』を作成しました。
これは、図版を多用し、説明も簡潔にしたもので、日英2カ国語で理解を深めることができます。
主に、全国の地方自治体に「エコロジカル・フットプリント」を削減する取り組みを実践してもらうため作成しましたが、一般の方にもご理解していただきやすい内容です。
PDF版も公開していますので、関心をお持ちの方は、ぜひ目を通してみてください。(広報室 大倉)