森を守る活動に協力してもらうということ
2016/09/20
こんにちは。
WWFインドネシアで森を守る活動をしているアンバン・ウィジャヤです。
先日、私たちの活動を支援してくれているWWFジャパンの仲間と共に、ボルネオ島西部のある村を訪れました。
そこは、オランウータンやサイチョウなどがすむ森の中にあり、保護活動を進める上でもとても重要な場所。
また、企業が木材の生産をしている森でもあり、村の住民と企業が共同で、オランウータンの調査や、密猟や違法伐採防止のパトロール、環境に配慮した代替産業の開発に取り組んでいます。
私たちも、2009年からこの活動を支援してきました。
この日も、村の皆さんと 森を守る活動について話し合う場を設けさせてもらいました。
70名以上の方々が 熱心に話を聞いてくださいました。
今でこそ写真のように和やかな雰囲気ですが、地元の方々の信頼と協力を得るまでには、長い道のりがありました。
豊かな森に囲まれているこの村では、今、世界中で森が次々と失われ、野生動物が絶滅の危機にあるという現実が実感できないからです。
また、活動に協力するということは、農業や家畜の世話に充てている時間や労力を割くということ、暮らしの負担を引き受けるものでもあります。
ですから、森や動物を守りながら地域の利益にもなる仕組みを実現するために、私たちも何度も村を訪れ、話し合いを重ねました。
そうして試行錯誤を重ね、環境に配慮した天然ハチミツの生産を通して森を守る取り組みが、ようやく動き出しました!
今では多くの人が、森を守る大切さを自ら語ってくれることが何よりも嬉しいです。
森や動物を守りながら、人々の暮らしにも貢献できるように。
これからも、活動の輪を広げていきます。(翻訳:広報 松岡)