3月3日は「世界野生生物の日」です!
2023/03/03
3月3日は、桃の節句「ひな祭り」の日!
ですが、本日この日は「世界野生生物の日」でもあります。
これは、今から50年前の1973年3月3日に、「ワシントン条約」が採択されたことを受け、定められたという記念日です。
ワシントン条約の正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」。
その名の通り、国と国との間で行なわれる野生動植物の取引のルールを定め、保護を推進することを目的としています。
このワシントン条約、日本でも象牙やマグロ、ウナギなどの取引規制をめぐり、注目されることが多いためか、とにかく「動植物を取引させない、使わせない」ためのもの、と思われがちですが、実はそうではありません。
この条約では、野生生物を絶滅に追い込むことがないよう、各国が協力し、その持続可能な利用を促進する役割も担っているのです。
私たちの暮らしに欠かせない木々や魚類なども野生生物でし、世界には革製品や装飾品、医薬品にも野生の動植物由来のものがたくさんあります。
これらを獲り尽くしたり、絶滅させたりすることなく、守りながら利用していく。そのために、適切な取引の在り方を世界の国々が集まって検討し、定める時の国際ルールが、ワシントン条約なのです。
さまざまな自然資源の枯渇と環境破壊が深刻化する中、持続可能性(サステナビリティ)を追求し、実現していく取り組みは、政治、経済、ビジネス、そして金融などの分野においても、今では急速に広がりつつあります。
ワシントン条約がたどってきた半世紀の道のりは、決して平坦なものではありませんでしたが、国際社会でのその役割とは今後、さらに大きく、重いものとなっていくに違いありません。
3月3日の今日、桃の節句を楽しみながら、ぜひ世界の野生生物と「ワシントン条約」にも、心を傾けていただければと思います。