スマトラゾウの赤ちゃんが生まれました
2011/02/24
こんにちは!森林広報の古澤です。
今日はちょっと嬉しいニュースを紹介します。
私たちWWFジャパンが活動を支援しているインドネシアのスマトラ島中部に、テッソ・ニロという国立公園があります。
スマトラ島中部は、森林減少のスピードが世界で最も早いと言われている地域。しかも、伐採された木材からつくられる紙製品や伐採によってできた農園で収穫されたものは、日本にも届いているというから、私たちにも他人事ではありません。
森が縮小すると、そこに住んでいたゾウやトラなどの動物たちがすみかを追われ、食べ物を求めて森から出てきて農地を荒らしたりします。
近隣の人々にとっては、食料源や収入源となる大事な農地が荒らされるのを黙って見ているわけには行きませんし、もし大きな野生動物に襲われれば、命の危機にさられます。そのため、罠を仕掛けたり毒を使ったりして捕まえたり殺したりします。
WWFでは、こういった人間と野生動物との争いを減らすための活動をしていますが、その一つが野生のゾウが人里に出てこないように訓練されたゾウとゾウ使いのチームで行なう「エレファント・パトロール」です。
…と、長くなりましたが、実はこのパトロールチームのゾウに、赤ちゃんが生まれたんです!
一緒にいるのは、お母さんのリサ。赤ちゃんはまだ名前がありません。
写真は誕生した日のものですが、お母さんに寄り添ってしっかり立っています。
まだ名前もないこの赤ちゃんゾウが大きくなる頃には、ここいるゾウたちも野生のゾウも人間も平和に暮らせる森づくりを目指して活動をして行きたいと思います。そうなれば、人間もゾウにももっと嬉しいニュースですね!
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