「ヒョウの森」の ビジターセンター
2011/07/15
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
森林担当の古澤です。今日はロシアからニュースをお届けします。
WWFは、極東ロシアで森を守る活動を行なっていますが、その一つにアムールヒョウの保護活動があります。
極東の森にしか生息しないアムールヒョウは、個体数わずか40頭あまり。
しかも唯一の生息地である森の一帯では、伐採や火災による森林の劣化が進んでいます。美しいヒョウの毛皮を狙った密猟も跡を絶ちません。
そのためWWFは、約10年も前から極東の森に「ヒョウの森」国立公園の設立することを呼びかけてきました。
そして3年前、将来的な国立公園の設立をロシア政府が約束し、具体的な管理や資金、境界に関する議論が続けられてきたのです。
今回、その具体的な内容がようやく固まり、新しい国立公園化が前進することになりました。長い時間がかかりましたが、アムールヒョウをはじめ、さまざまな野生生物が安心して生きる森の保全に期待がかかります。
ところでこの森の近くには、WWFの「ヒョウの森」ビジターセンターがあります。
地域の人々に、森を守りながら上手に使って行くにはどうすればいいか、ヒョウやトラなどの野生生物や、森林火災を引き起こさないための情報発信の拠点としてつくられ、日本もその活動を支援してきました。
中には小さいですがセミナールームもあって宿泊も可能。私も前回行ったときに、泊まらせてもらいましたが、アットホームでなかなかの泊まり心地でした。
今、WWFではインドネシア・スマトラの活動フィールドを実際に体験していただく、エコツアーの参加者を募集していますが、このロシアのすばらしい森にも、いつか皆さんにも訪れていただきたいな~と思っています!
- ※このツアーは終了いたしましました