どうなる? アサリとハマグリの未来!


広報の佐久間です。アサリやハマグリ、好きですか? 浜焼き、酒蒸し、お吸い物… うーん、たまりません。
そのアサリとハマグリを、これからもおいしく食べていくにはどうしたらいいか?を学ぶため、いま、中国の方々と、熊本県の沿岸に来ています。

熊本県は、アサリ・ハマグリの名産地ですが、過去の採りすぎや、海底の砂が少なくなってきていることなどから、1970年代をピークに、生産量が激減しています。

砂が少なくなったのは、高度成長期にコンクリートの原料として川の砂を大量に採掘したため、川から海へ流れる砂が減ったことが理由では、と考えられています。

アサリやハマグリの減少に危機感をいだいた熊本県では、漁場の環境の改善や、採りすぎを防ぐルールづくりなどに熱心に取り組んでいます。

一方、中国では、今まさに「採り過ぎ」が起きている状態です。このままでは、いずれアサリもハマグリも獲れなくなっていく可能性大。

そこで今回、特にアサリ漁のさかんな遼寧省から、海洋水産科学研究院の皆さんが、熊本県の取り組みを学ぶために来日したというわけです。

この「第1回 日中・水産管理ワークショップ」は、WWFがパナソニック株式会社の支援で推進している「黄海エコリージョン支援プロジェクト」の一環として行なわれました。

初日の熊本大学での意見交換会に続き、2日目は漁の現場も訪問。

これには、ギョギョ!なんとWWFジャパンの顧問でもある、さかなクンも、はるばる東京から駆けつけてくれました。夜には、さかなクンのトークショーも開催され、、熊本市の皆さん約350名にお集りいただき、大盛況でした。

中国の遼寧省は、日本にアサリをたくさん輸出しています。私たちが、おいしいアサリやハマグリをいつまでも堪能できるように、また、中国の海洋生態系を守るために、採りすぎを防ぐルールづくりや環境保全が進むよう、これからも支援を続けていきます。

それにしても、話はたっぷり聞いたのに、いまだにハマグリを食べる機会が訪れません。今日こそは!と期待しています!

 

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熊本県水産研究センターにて。漁場の改善や、漁獲の規制などについて詳しく学びました

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さらに漁船に乗って、ハマグリの漁場へ

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夜のさかなクンのトークイベント。満席の会場は、楽しいおさかなトークに大興奮。中国から来た皆さんも、さかなクンがその場で描いていく魚の絵のみごとさに釘付けでした

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マーケティング室(会報担当)
佐久間 浩子

WWFではずっと「伝える」ことに携わってきました。今は会報を担当しています。

なにごとも決めつけてはいけない。知ったつもりになるな。複雑なものを、複雑なまま受け止める覚悟を持て。想像力を磨き、ヒトの尺度を超える努力をせよーー動物や植物に教えられたことを胸に、人と自然の問題に向き合い続けたいと思います。

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