どうなる? アサリとハマグリの未来!
2011/11/11
広報の佐久間です。アサリやハマグリ、好きですか? 浜焼き、酒蒸し、お吸い物… うーん、たまりません。
そのアサリとハマグリを、これからもおいしく食べていくにはどうしたらいいか?を学ぶため、いま、中国の方々と、熊本県の沿岸に来ています。
熊本県は、アサリ・ハマグリの名産地ですが、過去の採りすぎや、海底の砂が少なくなってきていることなどから、1970年代をピークに、生産量が激減しています。
砂が少なくなったのは、高度成長期にコンクリートの原料として川の砂を大量に採掘したため、川から海へ流れる砂が減ったことが理由では、と考えられています。
アサリやハマグリの減少に危機感をいだいた熊本県では、漁場の環境の改善や、採りすぎを防ぐルールづくりなどに熱心に取り組んでいます。
一方、中国では、今まさに「採り過ぎ」が起きている状態です。このままでは、いずれアサリもハマグリも獲れなくなっていく可能性大。
そこで今回、特にアサリ漁のさかんな遼寧省から、海洋水産科学研究院の皆さんが、熊本県の取り組みを学ぶために来日したというわけです。
この「第1回 日中・水産管理ワークショップ」は、WWFがパナソニック株式会社の支援で推進している「黄海エコリージョン支援プロジェクト」の一環として行なわれました。
初日の熊本大学での意見交換会に続き、2日目は漁の現場も訪問。
これには、ギョギョ!なんとWWFジャパンの顧問でもある、さかなクンも、はるばる東京から駆けつけてくれました。夜には、さかなクンのトークショーも開催され、、熊本市の皆さん約350名にお集りいただき、大盛況でした。
中国の遼寧省は、日本にアサリをたくさん輸出しています。私たちが、おいしいアサリやハマグリをいつまでも堪能できるように、また、中国の海洋生態系を守るために、採りすぎを防ぐルールづくりや環境保全が進むよう、これからも支援を続けていきます。
それにしても、話はたっぷり聞いたのに、いまだにハマグリを食べる機会が訪れません。今日こそは!と期待しています!