11/25 渋谷で魚たちと田んぼの不思議な関係を知ろう!
2018/11/06
秋の日が心地よい季節。この時期ならではの味覚も気になるシーズンです。
この秋に魚を添えた「鰍」という漢字があるのですが、この字、ご存じでしょうか?
「カジカ」です。
川などにすむ日本固有の魚で、食材としては今がシーズン。
でも、スーパーなどではそうそう売っていませんし、知らない!という方も多いと思います。
それでもカジカ昔は、身近な水辺でも多く見られる「当たり前」の魚の1種でした。
しかし、川や田んぼ、水路といった自然が、河川改修などで失われた結果、各地で減少。
このカジカをはじめ、日本に生息する淡水魚は、今やその42%が絶滅危機種となっています。
そんな、身近でありながら、人知れず姿を消していく魚たちと、日本の原風景ともいえる田んぼや水路の景観を未来に引き継ぐために。
今、私たちは「水田・水路の生物多様性と農業の共生プロジェクト」を展開しています。
その一環として今回、東京の渋谷で「淡水魚の原画展-日本の原風景を泳ぐ絶滅危惧種15選」を開催することにしました。期間は11月23日(祝)から12月2日(日)まで。
この原画は長年、さまざまな野生生物の絵を手掛けてこられたNPO法人nature works代表の小村一也さんの作品です。
また、11月25日(日)には同会場で特別に! 九州大学より淡水魚の専門家で、プロジェクトのパートナーでもある鬼倉徳雄准教授をお招きし、この上なくユニークな生態を持つ魚たちと、田んぼの豊かな自然との不思議な関係をお話しいただくことにしました。
絶滅危機種の魚たちが今も息づく熊本県玉名市の田んぼで収穫された、新米のおにぎりも味わっていただきながら、フィールド一筋30年という鬼倉先生が語る魚たちの魅力に、ぜひ耳を傾けていただければと思います。(C&M室 若尾)