今週末まで!夢の島熱帯植物園で「ボルネオ展」開催中です


広報の増本です。東京・夢の島熱帯植物園で開催中の「ボルネオ展」に行ってきました。

東南アジアの赤道直下に浮かぶボルネオ島は、アジアゾウやオランウータン、スマトラサイといった希少な動物たちをはじめ、地球上でこの島でしか見られない固有種も多く息づく、まさに生物多様性の宝庫です。

オランウータンのぬいぐるみに迎えられながら会場に入ると目を引くのが、世界最大の花・ラフレシアの実物大模型。

オランウータン

茎も根も葉もなく花だけが寄生して咲くこの植物は、大きいものは直径1メートルを超えるとされ、開花からわずか2~3日で腐ってしまうんだそうです。

ラフレシアの他にも、多種多様な野生動植物と、その類まれな生物多様性を支える熱帯雨林の魅力が、標本や写真を多用してわかりやすく紹介されており、見ごたえのある展示となっています。

会場では、WWFジャパンが支援しているスマトラサイの保護活動についてパネルを展示いただいています。

世界にわずか220~275頭といわれ、絶滅の恐れが非常に高いとされるスマトラサイにとって、ボルネオ島は残された数少ない生息地。

夢の島熱帯植物園の入り口には、ボルネオ島から運ばれてきた、板状に広がる木の根「板根」が置かれている。

スマトラサイがこれほどまでに数を減らした背景には、角を狙った過剰な密猟があります。

さらに近年は、生息地である熱帯の森が急激に減少。ボルネオ島では、過去わずか半世紀のあいだに50%が消失したとされます。

森林破壊は生息地の減少にとどまらず、人間社会との距離が近くなることで地域住民との衝突を生んだり、木材伐採のためにつくられる道路は、森の奥まで人が入り込むことを容易にし、野生動物の密猟を助長する原因にもなります。

世界最大の花ラフレシア

何より、一度森が失われてしまうと、もとの豊かな森をよみがえらせるには長い年月がかかります。

多様な野生動植物の命を支える、ボルネオ島の豊かな森の魅力がつまった「ボルネオ展」は、いよいよ今週末まで。ぜひ足を運んでみてください!

【日時】~2015年5月17日(日) 9:30~17:00(最終入場16:00)
【場所】東京都夢の島熱帯植物園
【アクセス】新木場駅から徒歩15分
【入場】大人250円
【詳細】こちらから(夢の島熱帯植物園のページ)

会場内では、WWFのスマトラサイ保護活動をパネルでご紹介しています。

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション グループ長)
増本 香織

一橋大学社会学部卒、在学中にオーストラリアメルボルン大学に留学し環境学を専攻。在学中に国際保健系NGOでインターン、卒業後は国内オーガニック食材流通の草分け的なソーシャルビジネスでマーケティングを担当。2013年にWWFジャパン入局、広報部門でWeb・SNSの戦略的運用やキャンペーン業務、資金調達部門でのサポーターリレーション業務に従事し、2020年度より現職。ひとりでも多くの方が、地球や生きものたちのためにアクションを起こしたくなるような、気持ちが動くコミュニケーションを目指しています。森林インストラクター、薬膳インストラクター。

大学時代のインターンや前職を含め、ずっとNGOに携わっています。心から貢献したいと思える仕事に就けるありがたさを感じつつ、1歳と3歳の子育てにも奮闘中。上の子は「なんで?」「どうして?」真っ盛りの時期で、「お母さんはどんなお仕事をしているの?」「パンダのお世話?」と聞いてきます(笑)子どもたちの世代にどんな地球が残せるかは、今を担う私たちにかかっています。

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