G7に向け303団体が呼びかけ!政府はカーボンプライシング早期導入を
2023/04/14
2023年4月15日・16日に、G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合が開催されます。
今回の会合は、世界の気候危機の克服に向け、 G7のリーダーシップが問われる重要な機会です。
それに先立つ4月12日、「気候変動イニシアティブ」(JCI)に参加する303もの企業、研究機関、団体などが、日本政府に向けたメッセージを発信しました。
これは、気候危機とエネルギー危機、この2つを克服するため、2035年までに、電力の大半を再生可能エネルギーで供給すること、そして実効性のあるカーボンプライシングを早期導入することを求めたものです。
G7では「2035年までに電力供給の全て、または大部分を脱炭素化すること」を共通目標として掲げており、カナダ、ドイツ、イギリス、イタリアは、すでに日本の2030年目標を大きく超える、再生可能エネルギーを導入。
アメリカも2035年には、電力供給の大半を再生可能エネルギーが占めると予測されています。
このメッセージに名を連ねた303団体は、日本政府に再生可能エネルギーの導入とカーボンプライシングの拡充を求めるだけでなく、みずからも率先して行動する意思を表明。気温上昇を1.5度に抑えるという世界の目標を達成するため、日本がもっと大きな役割を担うべきであり、それは可能だと訴えています。
このメッセージが日本政府へ響き、日本が議長国を務める今回のG7サミットが、カーボンニュートラル達成への機運を広く国内でも高める成果をもたらしてくれることを期待します!
(気候・エネルギーグループ 吉川景喬)