海外旅行、お買い物には気を付けて


4月27日、羽田空港にかわいい着ぐるみが勢ぞろいしました!

これはゴールデンウィークを前に、「海外から日本に持ち帰ってはいけないもの」を、旅行者に知っていただく、特別なイベントです。

海外によく行かれる方はご存知と思いますが、偽ブランド品や紙巻きたばこ、食肉製品や果物などは、日本への持ち込みが法律で規制されています。

それでも故意に、また知らずに持ち帰ってしまう人が多いため、空港ではこうしたイベントをしばしば行なっているのです。

左から 東京入国管理局マスコットキャラクター「とりぶ」、検疫探知犬キャラクター「クン君」、税関イメージキャラクター「カスタム君」、WWFジャパン「コパンダ」

今回は私も、WWFジャパンのマスコット「コパンダ」と一緒に、このイベントに参加させてもらいました。

理由は、野生生物の一部で作られた、象牙のアクセサリーやワニ革製品も、輸出入が規制されているためです。

ゾウは、製品の原料になる牙や皮などを狙った密猟により、絶滅の危機に追いやられています。

こうしたことを知らなければ、珍しい商品を旅行先で発見した折に、つい手を出したくなるでしょう。

ワニ革のバッグ。アフリカに生息するナイルワニ(Crocodylus niloticus) の製品は原則輸出入が禁止されています。

それでも、うっかり買って持ち帰れば、それは違法行為。

そんな課題をより広く知ってもらおうとイベントに参加したコパンダは、他の規制品をアピールする税関のマスコット「カスタム君」らと一緒に、旅行者の方へのチラシ配布に奮闘。

400部をわずか30分で配り終え、記念写真も撮ってもらって大満足でした!

象牙のアクセサリーや印材 。国際取引が原則禁止されているものの、様々な手を使った密輸未遂が後を絶ちません。国内外問わず連携した対策が必要となっています。

野生生物だけではありませんが、国境を越えた取引の問題を解決するには、その動物や製品の原産国と、それを輸入して使っている消費国、両方の取り組みが必要です。

日本はどちらかといえば、輸入・消費が多い国。私たち一人ひとりに、責任ある行動が求められています。

皆さまも旅先でのお買い物には、くれぐれもご注意下さい!(トラフィック 成瀬)

ゾウの親子。 象牙を狙った密猟が絶滅の危機に追い込んでいます。生息国では日々密猟に対抗しようとさまざまな取り組みが行なわれています。

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