【画像あり】 カメラトラップが捉えた!絶滅寸前のアムールヒョウ 16頭の仔ヒョウたち
2016/06/09
記者発表資料 2016年6月9日
【画像あり】 カメラトラップが捉えた!絶滅寸前のアムールヒョウ 16頭の仔ヒョウたち from 極東ロシア「ヒョウの森国立公園」
- 絶滅の危機にあるアムールヒョウ、ロシアで新たに8頭の母ヒョウと16頭の仔ヒョウの姿を確認。
- かつては30頭ほどに減少してしまったアムールヒョウは、保全活動の成果もあり現在は70頭まで回復。
- アムールヒョウの姿を捉えたのは、個体数調査には欠かすことができないカメラトラップ。
世界でもっとも北に生息するヒョウの亜種アムールヒョウ。地球上で最も絶滅の可能性が高いネコ科動物の1つであるアムールヒョウが生息しているのは、日本からもほど近い極東ロシアの沿海地方南部にある「ヒョウの森国立公園」と、国境を接した中国側の保護区周辺のみ。
私たちWWFはロシア政府やWCS(Wildlife Conservation Society)などの民間団体の協力のもと、「ヒョウの森国立公園」を中心とする3,000平方キロの山林に赤外線センサーでシャッターが下りる自動撮影カメラ(カメラトラップ)を設置し、ヒョウの個体数や行動、生息範囲を調査しています。かつては30頭前後まで減少してしまったアムールヒョウは、現在は保全活動の成果もあり70頭ほどまで回復しました。
2015年から2016年の冬にかけて、その「ヒョウの森国立公園」に仕掛けられたカメラトラップに、新たに8頭の母ヒョウと16頭もの仔ヒョウたちの姿がとらえられました。
WWFロシアアムール支部の代表、ユーリ・ダーマンはこの喜ばしいニュースに以下のようにコメント。 「こうやって新たな命が次々とはぐくまれてゆくというのは、私たちが年月をかけて政府や民間団体と共に取り組んできた活動の成果でもあります。ヒョウたちも新しい家族が増えてとても喜んでいるように見えます。」
今年の夏には、前回2015年の個体数調査と最新の調査結果を反映させたアムールヒョウの推定個体数が発表される予定です。前回の調査では70頭だった個体数がわずかでも活動の成果が数字となって現れることを期待しつつ、アムールヒョウたちが未来に命を引き継いでいけるようWWFは引き続きその保全活動に取り組んでゆきます。
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