夏休みの自由研究で熱帯林・絶滅危惧種を守るアクションを考えよう!遊んで学ぶ、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを開始


公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下 WWF ジャパン)は、世界熱帯雨林の日(6月22日)より、熱帯林の急速な消失により年々深刻度を増している絶滅危惧種の野生動物の実態と、森や動物を守るために私たちが毎日の暮らしの中でできるアクションを知ってもらうため、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを開始します。また、世界トラの日(7月29日)を前に、7月27日(木)に上野動物園にて、絶滅危惧種の野生動物オリガミを使用した体験イベントを開催します。参加応募は6月下旬にWWF公式SNSで告知します。

年間を通じて温暖で雨量の多い地域に広がる熱帯林は、豊かな自然と水にあふれ、地球上でもっとも多様な野生動物が生きる自然環境の一つです。しかし今、その熱帯林は急速に減少し、、そこに暮らす多くの野生動物たちが絶滅寸前の危機にさらされています。世界の森林が減少している主な要因は、農林畜産物の拡大と言われており、牛肉やパーム油、大豆、コーヒー、カカオ、ゴムといった私たちの生活にも身近な農畜産物の飼育や栽培のために、日々広大な自然の森が切り拓かれているのが現状です。

熱帯林の減少や野生動物の絶滅を食い止め、持続可能なかたちで管理・保護するために、私たちの暮らしの中でも貢献できることがあります。それは、いつもの買い物で認証マークのついた商品を選ぶことです。例えば、「RSPO認証」や「FSC(R)認証」は、自然環境に配慮し、豊かな森林を守るために適切に管理された農園や森林でつくられた製品を認証しているマークです。こういった認証マークを選び、購入することで多くの森と野生動物を守ることができます。

ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンでは、日本伝統の折り紙やARの拡張技術を活用し、熱帯林や絶滅危惧種の野生動物の実態や認証マークの大切さ、そして日々の暮らしの中で自然や野生動物たちを守るためにできることを、より多くの人に伝えていきます。また、子どもたちが遊びながらも、熱帯林や絶滅危惧種を守るためにできることや認証マークの大切さを学び・考えられる夏休みの自由研究シートなども公開します。WWFジャパンでは、このキャンペーンが、世界の熱帯林や絶滅危惧種が置かれている状況と、自分たちの生活と野生動物との関係を知り、ひとりひとりにできるアクションを起こすきっかけになればと考えています。

※「世界熱帯雨林の日(World Rainforest Day)」とは
気候変動対策、生物多様性、文化、生計にとって健全な熱帯林の重要性に想いを馳せ、それらを保全し回復するための世界的な運動を呼びかける日として、イギリスの保全団体により制定されました。
※「世界トラの日(World Tiger Day)」とは
2010年の国際会議「トラサミット」で制定された、絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える日です。

ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーン概要

6月22日(木)の「世界熱帯雨林の日」より、熱帯林の急速な消失と私たちの生活のつながりについて知り、自然や野生動物を守るために暮らしの中でできることを多くの人に知ってもらうために、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」を使用したキャンペーンです。また特設サイトでは、絶滅危惧種がすむ森を守るために自分たちができることや認証マークの大切さについて学び・考える、夏休みの自由研究シートも無料でダウンロードできます。
●キャンペーン特設サイト

「熱帯林の野生動物オリガミ」について

広く知られている馴染みのある動物の中にも、熱帯林の消失により絶滅寸前の危機にさらされている動物が数多く存在しています。その事実をリアルに伝えるために、絶滅危惧種の野生動物(トラ・オラウータン)を日本の伝統である折り紙にしました。またAR技術を用いることで、出来上がった動物の折り紙がARマーカーとなり、それをARカメラで読み込むとAR空間上で野生動物の折り紙が動き出し、彼らの生息地で何が起きているのかを伝えてくれます。

●夏休みの自由研究シート イメージ

夏休みの自由研究シート イメージ

●夏休みの自由研究シート ダウンロードページ

上野動物園・WWFジャパン共催 【ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ】親子イベント概要

7月29日の「世界トラの日」を前に、絶滅危惧種であるトラを実際に見て、野生動物オリガミを体験する親子イベントです。「熱帯林の野生動物オリガミ」のワークショップを行ない、上野動物園のトラ舎の前で、絶滅危惧種であるトラの生息地の話やトラの生息地の消失と私たちの生活との関係や認証マークの大切さなどをお話しし、世界の森で起きていること、森や野生動物を守るために、今日からみんなで貢献できることを考えます。

■日時・場所 : 7月27日(木)9:30~10:30 上野動物園
■参 加 対 象 : 親子15組30名(小学校高学年およびその保護者)  

※事前応募制です。6月下旬にWWFジャパンのSNSにて告知します。
※7月28日(金)~8月上旬まで上野動物園で「熱帯林の野生動物オリガミ」体験が可能です(予定)。

「熱帯林の野生動物オリガミ」で体験できる絶滅危惧種の野生動物について

【トラ】

トラ
© naturepl.com / Andy Rouse / WWF

1900年代初頭には、 約10万頭いたといわれるトラ。現在の推定個体数は、わずか約4,500頭にすぎません。これほど急激に減ってしまった 原因は大きく2つ。開発による森林の減少と、乱獲・密猟です。さらに、獲物である草食動物の減少による影響も受けているほか、人里に出没して人との遭遇事故を引き起こす問題も生じています。地域によっては保護活動の成果で個体数が回復していますが、東南アジアの熱帯林では、危機的な状況が続いています。

これを読めばトラ博士?!絶滅危惧種トラの生態や亜種数は?

【ボルネオオランウータン】

ボルネオオランウータン
© naturepl.com / Anup Shah / WWF

インドネシアのスマトラ島と、インドネシアとマレーシアにまたがるボルネオ(カリマンタン)島の、豊かな熱帯林だけに生息している大型類人猿です。マレー語で「オランウータン」とは「森の住人」という名を持ちます。オランウータンは現在、生息地である熱帯林急速な消失によって絶滅の危機に瀕しており、その生息域は過去100年の間におよそ80%減少したと見られています。その主な原因は、農地の拡大などによる生息地の減少。また、ペットにすることを目的とした違法な密猟や密輸、地球温暖化による生息環境の変化なども大きな脅威となっています。

オランウータンの生態と、迫る危機について

森林を守る認証マークについて

RSPO認証

【RSPO認証】
RSPOでは、手つかずの自然林や保護価値の高い地域で新たにパーム油農園を開発しないことをはじめ、野生動物の保護、労働者の安全や権利保護に関する基準を作成、それを満たす農園と製品を認証しています。
※RSPOマークのついている製品例:ポテトチップス、カップ麺、マーガリン、石鹸・洗剤 など

FSC認証

【FSC(R)認証】
FSC(R)では、豊かな森林を守れているか等を定期的にチェックする森林管理の観点と木材製品が消費者の手に届くまでの全ての過程において不適格なものが混ぜられていないかの観点で審査し、それを満たす木材や紙製品を認証しています。
※FSC(R)マークのついている製品例:家具、紙パッケージ、紙パック、ティッシュ、コピー用紙、など

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