横浜市と連携し、幼児のための食育紙芝居で食品ロス削減を 食品ロス削減のための紙芝居「おひさまトマトのトマゴロウ」完成


記者発表資料 2017年6月22日

1) 横浜市との連携協定で推進する「One Planet YOKOHAMA Lifestyle」の一環として紙芝居が完成
2) 日本で年間621万トン発生する食品ロス削減のため、子ども向け紙芝居を横浜市と共同で制作
3) 業界を代表する「絵本作家 やべみつのり氏」が作画、「児童文学者 わしおとしこ氏」が監修
4) 6月29日に横浜市内の保育園で完成発表会を行い、園児が紙芝居鑑賞、トマト収穫、スープ調理・実食

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(所在地:東京都港区 会長:德川恒孝 以下、WWFジャパン)と横浜市は、「食品ロス削減」をテーマに子ども向けの紙芝居「おひさまトマトのトマゴロウ」を共同制作いたしました。この紙芝居の完成に合わせ、6月29日(木)に横浜市港北区の根岸保育園にて完成発表会を行います。園児が紙芝居を鑑賞した後、紙芝居の内容に即してトマトの収穫とスープ(「おひさまスープ」)の調理をし、そのスープを園児が給食としていただきます。発表会には、WWFジャパン事務局長 筒井隆司、横浜市資源循環局長 尾仲 富士夫、やべみつのり氏、わしおとしこ氏が参加予定です。

この紙芝居は、WWFジャパンと横浜市が2015年3月に締結した連携協定「横浜市と公益財団法人世界自然保護基金ジャパンとの連携協定」に基づき、「地球1個分の暮らしの実現」を目指す取り組みの一つとして、「食品ロスの削減」をテーマに共同で制作したものです。本紙芝居の作画は絵本作家のやべみつのり氏、監修は児童文学者のわしおとしこ氏、と業界を代表するお二人の協力で制作しています。

また、作中に登場するトマトスープ「おひさまスープ』のオリジナルレシピも公開し、家庭でも簡単に作れる料理や紙芝居の上演を通じて、多くの子どもたちが、食べものの大切さを学ぶことを期待しています。今後、本紙芝居は横浜市資源循環局のスタッフが横浜市内で上演をし、食品ロス削減の更なる普及に取り組んでまいります。

完成発表会では、紙芝居の贈呈・上演に加え、園児たちが園庭で栽培しているトマトを収穫し、作中に登場するスープを調理、給食として実食を予定しております。 

日時

6月29日(木) 10:00~12:00 (受付9:45~)

場所

岸根保育園 (神奈川県横浜市港北区岸根町685-12)

時間内容場所
9:45~受付開始
10:00~10:10

紙芝居 贈呈式
ご挨拶:WWFジャパン事務局長(筒井 隆司)
横浜市資源循環局長(尾仲 富士夫)
やべみつのり氏、わしおとしこ氏
紙芝居贈呈、フォトセッション

岸根保育園 施設内
10:10~10:30紙芝居 上演 岸根保育園 施設内
10:30~11:00園児たちによるトマトの収穫 岸根保育園内 3R夢農園
11:00~11:40園児たちによるスープの調理 岸根保育園 施設内
11:40~12:00スープの実食(給食) 岸根保育園 施設内

お問合せ・ご取材の申込み先

WWFジャパン C&M室プレス担当:山本、松岡 Tel: 03-3769-1714 Email: press@wwf.or.jp 
横浜市 資源循環局 3R推進課長:江口 Tel: 045-671-2563 Email: sj-3rsuishin@city.yokohama.jp


制作関係者 プロフィール

【絵】 絵本作家 やべ みつのり 

岡山県倉敷市生まれ。1977年より子どものための造形教室「ハラッパ」を16年間主宰。
現在は各地で、造形遊びや紙芝居作りのワークショップを開いている。
絵本に『かばさん』(こぐま社)、『あかいろくん とびだす』(童心社)などがある。
紙芝居も多数手がけ、1996年第34回五山賞奨励賞受賞。

【監修】 児童文学者 わしお としこ

東京生まれ。保育の仕事をしながら、児童文学の創作を始める。動物大好き。
作品には、ノンフィクション、ファンタジーあり、読み物、絵本、紙芝居と多岐にわたる。
主な作品主な作品「どうぶつの目」など『ふしぎ発見シリーズ』5巻、「ねこたち町」
(第48回課題図書/ 以上アリス館)。「まねき猫はまぬけ猫?」(りーブル)
「ともだちをたすけたゾウたち」(教育画劇)「くちのあかないカバヒポポくん」(童心社)
など多数。2014年第53回五山賞受賞。

【脚本】 WWFジャパン 佐久間 浩子

紙芝居の概要

紙芝居名:『おひさまトマトのトマゴロウ』
サイズ大型43cm×61.9cm
標準26.5cm×38.2cm
  (童心社の出版紙芝居標準サイズです。)

(ストーリー)主人公の「トマトのトマゴロウ」はなかなか食べても らえないことに悩み、 家を飛び出しました。八百屋や農家の 人と出会い大切に育てられたことを知っていく話で、 子どもたちへも食べ物を無駄にしない大切さを伝 えることを目的としています。

岸根保育園の取組

横浜市資源環境局港北事務所と協力し、ごみの減量化・リサイクルに積極的に取り組んで います。園の裏庭で給食の野菜くずなどをコンポストでたい肥にし、これを利用して野菜を 栽培する「3R夢(すりむ)農園」という本格的な畑を作っており、農園で育てた野菜を収穫し、 調理して食べるなど、食育に積極的に取り組んでいます。(写真提供:岸根保育園)

WWFと横浜市の取組

2015年3月に連携協定を締結。WWFジャパンが掲げる「地球1個分の暮らしの実現」と、 横浜市中期計画施策のひとつである「横浜らしいエコスタイルの実現と豊かな生物多様性の 実現」に基づき、温暖化対策や生物多様性の保全、循環型社会の構築等、環境分野での 連携を強化し、持続可能な社会の構築に取り組んできた。 今回発表した紙芝居と、作中に出てくるスープのオリジナルレシピの制作は、横浜市が 地球一個分の暮らしを目指す「One Planet YOKOHAMA Lifestyle」の一環として、 食品ロスの削減を目的に、子どもへ食べものの大切さを伝え、また家庭でも取り組みが 出来るプログラムとして実施。

関連情報

「地球1個分の暮らし」と食品ロスの関係

WWFが2016年に発表した「生きている地球レポート2016」によると、世界中の人が日本人と同じ暮らしをした場合、一年間に必要とされる自然資源の量は、地球2.9個分。そのうち、特に食料生産には、世界の水使用量の70%が使われ、温室効果ガスの約30%が排出されている一方で、自然資源を使って生産した食料の多くを廃棄している。たとえ1個のトマトでも、それを廃棄した場合、その生産に必要とされた土地、水、輸送や販売にかかる燃料などを廃棄することにもなる。この食料廃棄の量を減らし、食のムダをなくすだけでも、地球環境への負荷を抑えることができる。

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