公益事業振興補助(競輪補助事業)を受けた活動の報告
2021/06/30
WWFジャパンの一部のプロジェクトは、公益財団法人JKAの補助を受けて実施しました。
補助を受けた期間は、2019年4月~2021年3月です。
競輪の補助を受けて2019年度(2019年4月~2020年3月)に実施した活動をご報告します。
整理番号 | 2019P-114 |
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補助事業名 | 2019年度 豊かな自然と動植物を大切にする活動 補助事業 項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進 |
補助事業者名 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン |
競輪の補助を受けて2020年度(2020年4月~2021年3月)に実施した活動をご報告します。
整理番号
2020P-111
補助事業名
2020年度豊かな自然と動植物を大切にする活動補助事業
補助事業者名
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
1 補助事業の概要
(1)事業の目的
項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
日本の生物多様性上重要な役割を担っている地域で水田・水路の生物多様性と農業の共生を進める地域モデルを構築する事業を進めるため、まずは農業者および流通・消費を担う関係者、次いで消費者に水田・水路の生物多様性の理解と行動を促すことを目的とする。
項番2 横浜地域モデルの推進と他都市展開
2021年3月までに横浜市が持続可能な街として評価されている。評価の基準とは、温暖化対策として企業に対して再生可能エネルギーの導入促進のしくみができていること、およびライフスタイル転換の具体策として、環境に配慮した製品の市場拡大施策が展開されていること、である。
その基盤として持続可能な社会を求める市民を増やすために、「地球1個分の暮らし教育プログラム」を市内小中高等学校内で継続実施し、環境イベント開催を通じて地域の協働者を育成する。さらに国内の他の地域への展開のステップとする。
(2)実施内容
項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
本事業では、コメに関わる農業と生物多様性の現状の理解を促進するため、複雑に関係する農業と生物多様性の現状や消費者意識に関する情報をまとめ、発信した。
2020年度中に、コメづくりの重要性が理解されるような基礎資料、普及ツール、消費者アンケート調査などを制作・実施し、オンラインで勉強会を3回開催した。
項番2 横浜地域モデルの推進と他都市展開
① 地球1個分の暮らし教育プログラムの推進
横浜市中川西中学校では、9月に教員30人が受講するESD講座「One Planet Lifestyle」
を開催した。受講した教員が主体となり、WWFが紹介するギリシャの小学校と国際交流を実施した。横浜市三保小学校、新田小学校でも教員がそれぞれ36人、29人受講した。また東高校と南小学校は香港の学校と国際交流した。また、他都市展開として、2020年8月には宮城県気仙沼市面瀬小学校の教員30人にESD講座を実施した。その後教員が主体となり、WWFが紹介するインドの小学校とオンライン交流をおこなった。9月には鹿児島市の教員19人を対象にESD講座を実施した。
② 環境イベント「アースアワー」の開催
2021年3月27日にアースアワー横浜を横浜市役所1階アトリウムにて無観客で実施した。当日は、横浜市内の大学生、企業の若者、NGOらが参加し、多数のプログラムを配信した。また、考える場づくりとして、プレイベントであるオンラインセミナーを計6回開催した。アースアワーの趣旨である「地球温暖化防止」と「環境保全」の意志を示すアクションを広く市民に伝えるとともに、今年は特に若者世代の参加を重視した取り組みを行った。
他都市展開として、アースアワーひろしま Earth & Peaceにおけるオンライン環境教室の実施および「地球1個分の暮らし教育プログラムの推進」活動を通じて関係が構築された鹿児島市による参加も得られた。
2 予想される事業実施効果
項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
農業者・消費者・関連企業の生物多様性への理解が進むことで世界的な課題である持続可能な農業の推進へ貢献し得る。また、プロジェクトサイトで生産される農産物に対して、コメを調達する関係者の理解の促進や、関連して制作した中高生向けの普及啓発ツールと相互に関連することで、若者と農業者の世代間交流の活発化が一層進む。さらに、成果を国内外で共有することで、将来の他地域への応用が期待される。
項番2 横浜地域モデルの推進と他都市展開
学校でのESD教育や市民が中心となった環境イベントの開催により、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成も含め、、世界的規模の環境問題を理解することにつながった。とくに、アースアワーでは横浜市が主体的に温暖化対策の普及イベントとして取り入れることとなったこと、他都市へ広がっていることは将来につながる成果である。また、横浜市をモデルとして、教育委員会と学校と協力して、「One Planet Lifestyle」教育プログラムを実践できた。とくに国際交流が、香港、ギリシャ、インドと広がっていき、教員たちが主体的におこなっていることは事業実施の大きな成果と言える。
3 補助事業に係わる成果物
(1)補助事業により作成したもの
項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
①プロジェクト概要資料
②ロールプレイ資料
③指標・消費者アンケート調査
項番2 横浜地域モデルの推進と他都市展開
① EARTH HOUR 2021 in 横浜オンライン配信告知パネル
当日オンラインイベントの間に複数回、横浜市役所1Fアトリウム大画面に
映し出された。
③ One Planet Lifestyle「教材」
地球温暖化、プラスチックごみ、森林破壊、海洋汚染、負荷の大きなライフスタイルなど、地球環境問題を学ぶことができる教材。推理したり、体を動かしたりしながら、学習者主体で学ぶアクティブラーニング用アクティビティが多数収められており、授業での実践を促す教材となっている。
(2)(1)以外で当事業において作成したもの
項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
① STEAM教材
項番2 横浜地域モデルの推進と他都市展開
① WWFジャパン会報「地球のこと」2021年春号
② アースアワー2021 in YOKOHMA特設ウェブサイト
4 事業内容についての問い合わせ先
団体名: 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(セカイシゼンホゴキキンジャパン)
住 所: 〒108-0073
東京都港区三田1丁目4-28 三田国際ビル3階
代 表 者: 会長 末吉竹二郎(スエヨシタケジロウ)
担当部署: 淡水・教育・PSP室(タンスイ・キョウイク・ピーエスピーシツ)
ブランドコミュニケーション室(ブランドコミュニケーションシツ)
担当者名: 佐賀・熊本地域モデルの推進-並木 崇(ナミキタカシ)
横浜地域モデルの推進と他都市展開-清野比咲子(キヨノヒサコ)
電話番号: 03-3769-1711
FAX: 03-3769-1717
E-mail: communi@wwf.or.jp
URL: https://www.wwf.or.jp/
競輪の補助を受けて2019年度(2019年4月~2020年3月)に実施した活動をご報告します。
整理番号
2019P-114
補助事業名
2019年度 豊かな自然と動植物を大切にする活動 補助事業 項番1 佐賀・熊本地域モデルの推進
補助事業者名
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
1 補助事業の概要
(1) 事業の目的
日本の生物多様性上重要な役割を担って地域で水田・水路の生物多様性と農業の共生を進める地域モデルを構築する事業を進めるため、まずは農業者および流通・消費を担う関係者、次いで消費者に水田・水路の生物多様性の理解と行動を促すことを目的とする。
(2) 実施内容
本事業では、地域の子供・若者も含めた水田・水路の生きもの観察会を実施することで、世界にココにしかいない絶滅危惧種と触れ合える機会を設け、生物多様性の理解を促進し、生産の場と流通・消費の場での配慮を促した。
2019年度中に佐賀県・熊本県で生きもの観察会・勉強会を5回開催し、12月には、佐賀県及び都内で報告会を2回開催した。
※2020年6月に佐賀県で開催予定であった観察会・勉強会は、荒天のため当日朝に地域と相談して中止した。
※2020年3月に熊本県で開催予定であった報告会は、新型コロナウィルス感染症拡大を防ぐため中止した。
- 水田・水路の生物多様性と農業の共生プロジェクト
- 田んぼの生きもの観察会:佐賀県東与賀の子どもたち
- 東京と九州の高校生をつなぐ、水田プロジェクトスタディツアーを開催!
- 淡水魚の「命の色」を描くワークショップ開催
- 【動画紹介】田んぼならではの自然を知っていますか?
2 予想される事業実施効果
農業者・消費者・関連企業の生物多様性への理解が進むことで世界的な課題である持続可能な農業の推進へ貢献し得る。また、プロジェクトサイトでは、生きもの観察会を通じた地域内・外との交流によって地域コミュニティの活性化や、子ども・若者と農業者の世代間交流の活発化が一層進む。さらに、成果を国内外で共有することで、将来の他地域への応用が期待される。
3 補助事業に係わる成果物
(1) 補助事業により作成したもの
①プロジェクト紹介動画
②報告書「水田・水路の生きもの観察レポート2019」
(2) (1)以外で当事業において作成したもの
① 水田・水路でつなぐ生物多様性ポイントブック
②九州北西部のクリーク網 生物多様性 優先保全地域地図
(九州大学 鬼倉氏と共同制作)
4 事業内容についての問い合わせ先
団体名:公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
(セカイシゼンホゴキキンジャパン)
住所: 〒108-0073 東京都港区三田1丁目4-28 三田国際ビル3階
代表者:会長 末吉竹二郎(スエヨシタケジロウ)
担当部署:自然保護室(シゼンホゴシツ)
担当者名:並木 崇(ナミキタカシ)
電話番号:03-3769-1711
FAX:03-3769-1717
E-mail:communi@wwf.or.jp
URL:https://www.wwf.or.jp/
整理番号
2019P-114
補助事業名
2019年度 豊かな自然と動植物を大切にする活動 補助事業 項番2 横浜地域モデルの推進
補助事業者名
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
1 補助事業の概要
(1) 事業の目的
2021年3月までに横浜市が持続可能な街として国内トップレベルになっていることをめざす。実現にあたっての阻害要因など見極めながら、適宜修正していくが具体的な実施策は以下の2点である。ひとつは、科学的な知見と整合した削減目標を設定する温暖化対策の国際的なしくみへの参加企業数が増大していること、もうひとつは、環境に配慮した水産物の市場拡大につながる施策が導入されていること、である。
そのために地球1個分の暮らし教育プログラムを市内小中高等学校内で広げ、地域の協働者と環境イベント開催を実施することを通じて持続可能な社会を求める市民を増やすことを目的とする。
(2) 実施内容
①地球1個分の暮らし教育プログラムの推進
横浜市内教員向けのESD講座を2019年6月に行い、さらに市内の小学校9校で授業を9回行った。2020年1月には、横浜市立東高校へWWF香港から専門家を招き、環境問題に関する講演会を開催した。さらに、市内小中高校1校ずつが、香港の学校と環境に関するメッセージ交換をして、国際交流を経験した。また、同10月には横浜市資源循環局職員40名を対象に海洋プラスチック問題に関する講座を開催した。
② 環境イベント「アースアワー」の開催
2020年3月28日のアースアワーは、新型コロナウィルス感染症拡大を防ぐため、会場を設営するイベントは行わなかったが、横浜市と共に消灯の呼びかけを行い、レインボーブリッジやコスモクロックなどのランドマークのほか、市内101ヵ所の施設・団体が賛同し、アースアワーへ参加した。また、オンライン企画をすすめ、地域の人々によるビデオメッセージをウェブで配信した。
2 予想される事業実施効果
学校での教育や市民が中心となった環境イベントの開催により、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の「12.つくる責任つかう責任」、「13.気候変動への対策」、「14.海の豊ゆたかさを守る」、「15.陸の豊を守る」の達成を視野に、世界的規模の環境問題を理解した上で、適切で賢い選択ができる生活者が増えることが期待できる。これは、横浜市に限ったことでなく、すべての都市生活者に当てはめることができるため、横浜市内での活動を深化させ、今後は他都市へも展開することを想定している。
3 補助事業に係わる成果物
(1) 補助事業により作成したもの
①アースアワーポスター、チラシ
②OPL教育プログラムガイド・教材
③活動報告ファクトシート
(2) (1)以外で当事業において作成したもの
①WWFジャパン会報「地球のこと」2020年春号
②アースアワー2020 in YOKOHMA特設ウェブサイト
4 事業内容についての問い合わせ先
団体名:公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(セカイシゼンホゴキキンジャパン)
住所:〒108-0073 東京都港区三田1丁目4-28 三田国際ビル3階
代表者:会長 末吉竹二郎(スエヨシタケジロウ)
担当部署:企画管理室(キカクカンリシツ)
担当者名:清野比咲子(キヨノヒサコ)
電話番号:03-3769-1711
FAX:03-3769-1717
E-mail:communi@wwf.or.jp
URL:https://www.wwf.or.jp/