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世界の自治体が参加!温暖化対策の国際コンテスト「OPCC」が開催

この記事のポイント
ワンプラネット・シティチャレンジ(OPCC)〜地球1個分で暮らせる都市づくり〜は、国際的な環境保全団体であるWWFが、2011年から隔年で主催している自治体の気候変動(温暖化)対策の国際的なコンテストです。気温上昇を1.5℃に抑える目標や対策計画となっているかを科学的な根拠をもって審査し、参加自治体にフィードバックやアドバイスが行われます。ぜひ、2050年ゼロカーボンを宣言している多くの自治体からのご参加をお待ちしています!

ワンプラネット・シティチャレンジ(OPCC)とは?

ワンプラネット・シティチャレンジ(OPCC)〜地球1個分で暮らせる都市づくり〜は、WWFが、2011年から隔年で主催している自治体の気候変動(温暖化)対策に関する国際的なコンテストです。
WWFが設定する基準にもとづき、国際審査委員が参加自治体の中から最終選考に至る候補自治体を選び、そのなかから各国ごとの優秀自治体、さらには世界優秀自治体が選ばれます。これまでに5大陸53ヵ国から600近くの自治体が参加。世界優秀自治体に選ばれたのは6都市 (バンクーバー、ケープタウン、ソウル、パリ、ウプサラ、メキシコシティ)です。
2017年に初めて日本の自治体が参加できるようになり、同年から2018年にかけて行われたOPCCには、東京都と横浜市が参加しました。
気候変動への危機意識の高まりから、2019年以降は、気温上昇を1.5℃に抑える目標や対策計画となっているかに焦点を当てた審査が行われています。全ての自治体が参加可能ですが、特に2050年温室効果ガス排出実質ゼロを宣言している自治体のみなさまには、現在の目標や取組みが、気温上昇を1.5℃に抑える道筋に沿ったものかを知るツールとして、ぜひご参加いただければと思います。
OPCCの参加は、各自治体からCDP-ICLEI統一報告システムに登録、報告される情報を活用して行われ、WWFはCDPやICLEIと協力し、この取り組みを進めています。

OPCCは今年で10周年を迎える

OPCCは今年で10周年を迎える

ワンプラネット・シティチャレンジ(OPCC)の概要

OPCCの目的は、自治体に、世界統一の報告プラットフォームを通じて、次の報告を呼びかけ、温室効果ガスの削減策(緩和策)や気候変動による影響への対策(適応策)の先導的な事例を広く世界に紹介することです。

  • パリ協定が定める、気温上昇を1.5℃に抑えるという目標に見合う、野心的な気候変動対策の目標と約束を報告すること
  • それらの約束を実現する横断的で包括的、そして大きな成功につながる気候変動対策計画を報告すること

OPCCに参加する自治体は、報告した取り組みがパリ協定に定められた目標とどのように一致しているかについて評価されます。WWFが参加自治体に発行するレポート「1.5°Cアラインメントに関するフィードバック」では、自治体が報告した目標が科学に基づいているかどうかなどを知ることができ、さらに改善していくためのアドバイスが行われます。
OPCCに参加するためには、自治体はCDP-ICLEI統合報告システムで気候変動対策、戦略、データを報告します。OPCCのデータ要件は、世界気候エネルギー首長誓約(Global Covenant of Mayors: GCoM)の共通報告フレームワークに準拠しています。

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OPCC参加における6つの段階

OPCCは以下の6段階で進められます。

  1. 登録と報告
  2. 提出されたデータのWWFによる評価
  3. 1.5℃アラインメントに関するフィードバック
  4. OPCC審査委員会による評価
  5. プロモーションと世界表彰
  6. 市民の参画と支援

段階1 登録と報告

OPCCに参加を希望する自治体は、以下の流れで登録と報告を行います。

1. OPCC参加ご希望の旨を、WWFジャパン気候・エネルギーグループ (climatechange@wwf.or.jp) またはWWFスウェーデンOPCCチーム(opcc@wwf.se)にメールでお知らせください。
2. CDP-ICLEI統一報告システムを通じてOPCCにご参加ください。当該システムにログインすると、利用可能なイニシアティブの一覧からOPCC参加オプションを選択することができます。同システムのアカウントをまだお持ちでない場合は、CDPシティ担当(cities.japan@cdp.net)にご連絡ください。報告内容(質問書)等詳細はこちらからご覧いただけます。

段階2 提出されたデータのWWFによる評価

提出されたデータは、WWFの評価フレームワークと採点条件に沿って評価されます。これは、排出削減目標、温室効果ガスインベントリ、気候変動対策に着目したもので、採点条件は「Updated Assessment Framework booklet」でご覧いただけます。

段階3 1.5℃アラインメントに関するフィードバック

参加自治体は、WWFの評価レポート「1.5℃アラインメントに関するフィードバック」を受け取ることができます。このレポートには、その自治体の気候変動に関する目標が科学に基づく目標となっているかどうか、また削減策が主要な排出セクターに沿うものとなっているか、適応策が効果的に気候変動リスクと対応するものとなっているかが記載されており、今後強化すべきポイントを知ることができます。

段階4 OPCC審査委員会による評価

自治体の専門家による国際審査委員会*が、国内及び国際優秀自治体を選定します。審査委員らは、最終選考に残った自治体が以下の点についてどのように報告しているかに着目します。

  • 中期及び長期の両方での、野心的な削減、適応の目標
  • 広範なステークホルダーとの関わりに基づく証拠に基づいた対策計画。これは計画を自治体が計画を実行する上での可能性を示すこととなり、その計画が将来の意思決定にどのように組み込まれるかの証拠を提供するものです。
  • 首長、議会の強力なサポートや気候変動対策・適応策への十分な財源確保を含む、気候変動の影響に立ち向かうことへの明確な約束

*OPCCの専門家委員会は、国連機関、国際発展銀行、科学者、研究者を代表する、都市の持続可能性や気候変動に関する先導的な専門家が集まっています。その中には、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の代表メンバー、先導的な自治体ネットワークなどが含まれます。審査委員会に関する詳細はこちらをご覧ください。

段階5 プロモーションと国際表彰

優秀自治体が審査委員会によって決定されると、国内優秀自治体及び国際優秀自治体は、一連の表彰セレモニー、国際会議、プレスリリース、ソーシャルメディア投稿、動画などを通じて、認知、表彰されます。この目的は、表彰自治体の成功した気候変動対策を祝福し、気候変動の緩和と地域のレジリエンス構築に野心的な自治体をハイライトすることです。WWFは、世界のどこからでも、自治体がOPCCに参加することをお願いするとともに、それらの自治体が1.5℃アラインメントに向かう旅路に乗り出すお役に立てることを楽しみにしています。

段階6 市民の参画と支援

ファイナリストとして残った自治体は、1か国につき最大3自治体まで、We Love Cities (WLC)国際市民参加型キャンペーンで紹介されます。WLCは、一般市民に、ファイナリストの自治体のうち好きな自治体への応援の意志表明をしてもらうとともに、さらなる改善提案の提出を呼びかける市民向けキャンペーンです。詳細な情報は、こちらをご覧ください。

WLCキャンペーンを通じて、自治体は次の効果が期待できます。

  • 地域レベルでなされた持続可能性の進捗に対する市民の認識を喚起、向上する。
  • 一般市民に、彼らの選ぶ自治体を祝福し、意思表明の投票をする機会を提供することで市民と自治体間の結束を強くする。
  • 一般市民に、自治体の意思決定者への提言を提出する機会を提供する。
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スケジュール(暫定)

※CDPスコアとOPCC参加を両方希望する場合は、7月29日までにCDP-ICLEI統一報告システムでの報告を完了する必要があります。OPCCのみ参加される場合の報告締切は8月31日です

※CDPスコアとOPCC参加を両方希望する場合は、7月29日までにCDP-ICLEI統一報告システムでの報告を完了する必要があります。OPCCのみ参加される場合の報告締切は8月31日です

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関連サイトおよび資料

OPCC参加自治体への手引書2021-2022(日本語PDF)
※本ページ記載内容の詳細版です。

以下、現在は英語版のみとなります。
WWFウェブサイトの自治体向け案内ページ(本資料のオリジナル及び下記資料あり)

よくある質問(PDF)

評価フレームワークについて(PDF)

1.5℃評価アラインメントレポートについて(PDF)

自治体が成功するための6つの秘訣(PDF)

問い合わせ

OPCC全般についての問い合わせ
WWFジャパン Email: climatechange@wwf.or.jp
WWFスウェーデンOPCCチーム Email: opcc@wwf.se

CDP-ICLEI統一報告システムへの登録や報告に関する問い合わせ
一般社団法人 CDP Worldwide-Japan Email: cities.japan@cdp.net

一般社団法人イクレイ日本 Email: iclei-japan@iclei.org

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