WWFジャパン 『林産物調達チェックリスト』


森と人をつなげるチェックリスト

紙や家具などの原材料となる「木」。その木がどこから来ているかご存知ですか?

ひと口に木と言っても、人が何百年も繰り返し木を育ててきた森から来た木もあれば、手つかずの原生林を伐り拓いて運ばれてきた木、貴重な植物や生物の棲みかを破壊して運ばれてくる木もあります。

近年、"違法伐採"という行為が地球規模での深刻な問題となっています。違法伐採や破壊的な伐採によって伐られた木は、原材料や製品などに形を変えて日本にも輸入されています。

一方、「環境や社会に配慮した紙や木材を利用したいが方法が分からない」という声が企業などからも、届くようになりました。

そこでWWFジャパンでは、製品の森林環境への配慮や社会への影響について自主的なチェックが行えるツール『林産物調達チェックリスト』を作成・公開しました。

使い方は簡単です。『チェックリスト』ファイルをダウンロードし、各設問に答えていくだけで、採点は自動で行なわれます。

設問に答えるための情報は製品に記載されている場合や、製品を販売する企業や原材料を供給する企業が所持している場合などさまざま。これらの情報を入手・確認する作業を繰り返したり、あるいは取引先に記入を依頼することでチェックリストは完成します。

『林産物調達チェックリスト』はどなたでも無料でご利用いただけます。目の前の製品の合法性や環境・社会配慮について確認し、望ましくない原材料を排除していく「責任ある購入」に、ぜひ取組んでみてください。


利用規約・免責事項

1.著作権など

チェックリスト本体、マニュアル、その他チェックリストに関連する著作権は、すべてWWFジャパンに帰属します。
チェックリストおよびマニュアル等の関連する内容物のダウンロードとご利用は自由ですが、ダウンロードしたチェックリスト本体ファイルに予め組み込まれている計算式を改変して利用した場合、チェックリストの評価結果として無効となります。

2. 禁止事項

利用者は、口頭であるか文書であるかを問わず、チェックリストの記載内容およびチェックリストに基づく製品の評価結果について、WWFジャパンが製品の品質、環境性能、その他一切の事項につき保証するものであるかのような誤解を生じさせる表現を用いてはいけません。

3. 免責事項

正確な情報提供を心掛けておりますが、チェックリストおよびマニュアル等が含む情報の完全性又は正確性について、WWFジャパンは保証するものではありません。
利用者によるチェックリストの記載内容およびチェックリストに基づく製品の評価結果について、WWFジャパンはいかなる保証もいたしません。
チェックリストおよび関連するマニュアル等の利用によって生じた損害について、WWFジャパンでは一切責任を負いかねます。

4. チェックリスト関連ホームページの変更又は中止

チェックリスト関連ホームページの内容変更又は運営の中止を、事前通知することなく行なう場合がございます。あらかじめご了承ください。


ダウンロード

WWFジャパン林産物調達 チェックリスト 本体

記入依頼状雛型

トレーサビリティシート


『林産物調達チェックリスト』 記入マニュアル & FAQ

『林産物調達チェックリスト』の記入方法と、記入の際のルール、およびよくあるご質問です。


English(英語版)


『林産物調達チェックリスト』の監査

チェックリストの第三者監査とは?

WWFジャパン林産物調達チェックリストは、紙や木材製品の原材料を生産する森林について、環境面、社会面、経済面で配慮すべき項目とそれぞれの確認方 法を示すツールです。評価は自己記入や取引先などによる記入に基づいて行なわれますが、記載内容について、以下の第三者監査機関による監査を受けることもできます。

監査機関

  • 監査ができる機関は、国際的に展開されている認証制度(例:ISO、FSCなど)の認証機関として認証運営団体による第三者監査を受け認定されている機関、及びその 機関と契約を結び監査を実施しているパートナー機関、環境報告書・サステナビリティ報告書等の審査を実施している組織、その他環境に関する監査の実績を有する組織とします。
  • 監査機関は、ISO/IECガイド65(製品認証機関に対する一般要求事項)の適用指針などにより第三者機関としての適格性及び独立性が担保されていること、顧客企業との間に利害関係がないこと、監査内容の守秘義務を負うことを、正式な文書で示すことが必要です。
  • 監査機関となることを希望する団体はWWFジャパンまで必ずご連絡ください。

監査内容

  • チェックリストの監査は、「WWFジャパン林産物調達チェックリスト 監査マニュアル試案Version 1」に基づいて監査機関が行ないます。
  • チェックリストの監査では、「原産地シート」、「原産地リスト」に記載されている内容が、適切な根拠資料に基づいているかを監査することで、チェックリストの評価結果である「総合評価シート」の記載内容の正確性の保証を行ないます。
  • チェックリストでは製品をS~Eのグレードで評価しますが、監査はグレードに関わらず実施できます。

■ダウンロード
WWFジャパン林産物調達チェックリスト 監査マニュアル試案 Version 1.pdf


WWFジャパン林産物調達チェックリスト監査結果の公表および可能な主張について

監査機関から総合得点と評価が適切で あることを証明する「証明書」が発行された製品について、監査結果を外部に公表・主張することができます。ただし、『WWFジャパン林産物調達チェックリ スト』という表現を含む主張については、以下の基本表現のうちのいずれかとします。

基本表現

  • 「(この製品は)WWFジャパン林産物調達チェックリストに基づく第三者監査を受けています。グレード:○」
    注:「この製品は」という表記の有無は自由に選択できます。
  • 「この製品は、WWFジャパン林産物調達チェックリストを利用した評価結果について第三者(監査組織名)による監査を受けています。グレード:○。 WWF ジャパン林産物調達チェックリストは、紙や木材製品の原材料を生産する森林について、環境面、社会面、経済面などにおいて配慮すべき項目とそれぞれの確認 方法を示すツールです。」
    注:監査組織名の記載の有無は自由に選択できます。

表現の掲載場所

  • 製品、パッケージ・包装、製品紹介リーフレット、Webでの製品紹介ページなど、掲載場所は基本的に自由です。但し、「証明書」の有効期間を過ぎた場合、表 現の掲載は速やかに終了して下さい。なお、「証明書」の有効期間中にパッケージなどに印刷した在庫については、「証明書」を発行した監査機関に報告の上、 「証明書」の有効期間を過ぎた後も在庫がなくなるまで訂正表示等は不要です。

その他

  • 監査結果の公開に際し、監査機関が発行する「証明書」の開示要請があった場合には、「証明書」を必ず公開して下さい。「証明書」のWeb等での公開も推奨します。
  • WWFジャパンWebサイトにある、チェックリストの監査について記載したページのアドレスを併せて記載することを推奨します。

お問合せ

WWFジャパン 森林プログラム

WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)

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