過去最多187の国と地域が参加、『EARTH HOUR 2017』開催報告
2017/04/07
2017年3月25日(土)、EARTH HOUR(アースアワー)の消灯リレーが世界をぐるりと1周しました。世界中の人々が、「美しい地球を残したい!」、「地球環境を守りたい!」という想いを胸に、午後8時30分から9時30分までの1時間、電気を消して消灯のバトンをつなぐWWFのソーシャルグッドプロジェクトのEARTH HOUR。2017年は過去最多の187の国と地域が参加、日本でも890の施設・企業・団体が参加しました。
10年目をむかえた世界をつなぐ消灯リレー
『EARTH HOUR』は、世界中の人々が1時間の消灯アクションを通じて、地球環境保全への意思表明をする世界最大のソーシャルグッドプロジェクトです。
2007年にオーストラリア1国で始まったEARTH HOURは、年々その参加国数を伸ばし、2017年は187の国と地域(注が参加する規模へと成長しました。(注:3月30日時点)
2017年のEARTH HOURは日付変更線に近い南太平洋のサモアでスタートし、順次現地時間の午後8時30分をむかえた地域で消灯をしていきます。
東から西へ繋がれた消灯のバトンは、地球をぐるりと一周して、南太平洋のクック諸島で終わりをむかえました。
世界ではオペラハウス(オーストラリア)、ロンドンアイ(英国)、エッフェル塔(フランス)、台北101(台湾)、ブルジュハリファ(UAE)など3,000を超えるモニュメントや、日本の原爆ドームやギリシャのアクロポリスなどの世界遺産もEARTH HOURの消灯へ参加しました。
また、各国を代表するランドマークの消灯のほかにも、EARTH HOURの関連投稿がSNSでは35億を超えるなど、ソーシャルメディアにおいても「青い地球」への想いが世界中でつながりました。
「青い地球」への想いをひとつに、イベントEARTH HOUR 2017 in Yokohamaを実施
2017年も引き続きWWFジャパンは「青い地球を、未来へつなぐ60分」をコンセプトに、国内に広くEARTH HOURへの参加を呼びかけました。
EARTH HOURの3月25日、WWFジャパンは主催イベント「EARTH HOUR 2017 in Yokohama」を開催しました。
本イベントは2017年も100%自然エネルギーでの運営を実現。
ブースやステージで使われるエネルギーは、太陽光発電で充電をした電気自動車や、自転車をこぐ人力発電による給電、灯りはソーラーランタンによってまかなわれました。
イベント会場の中心には、EARTH HOURロゴの「60+」がデザインされた特設ステージを設置し、トークショーやライブなどのプログラムを実施しました。
WWFの活動紹介では、EARTH HOURサポーターズで、ミス・アースジャパン2011の前田智子さんも会場へお越し頂き、温暖化によって影響を受けている動物たちについて、そして私たちが出来ることは何なのかをお話ししました。
また、J-WAVE81.3FMの協力で行なわれた、自転車発電で音源の電力をまかなう「自転車発電LIVE」では、坂本奨悟と名渡山遼によるアコースティックライブが実現しました。
そして、日が暮れてきた頃には、DEPAPEPEによる公開収録ライブが実施され、3月27日および30日の「ACOUSITC COUNTY」にてオンエアされました。
その他、同イベント会場では各協賛、協力企業からのご支援により環境をテーマにしたブース出展や光のオブジェの展示、スタンプラリーを実施しました。
WWFジャパンのブースでは、地球温暖化の脅威にさらされる動物たちをテーマにしたお子様向けのソーラーLEDランタン作りのワークショップを実施しました。
EARTH HOURセレモニー
EARTH HOURの消灯時間をむかえる午後8時30分に合わせ、場内のステージではEARTH HOURセレモニーが行なわれました。
2017年は初代日本のEARTH HOURサポーターズでもある横浜F・マリノスから新井選手、天野選手、チアリーディングチームのトリコロールマーメイズ、マリノスケ、そして前田智子さんに出演頂き、それぞれがEARTH HOURを通じて伝えたいメッセージをお話し頂きました。
そして、消灯の時間になると、横浜みなとみらい21地区を代表するコスモクロックやランドマークタワー、イベント会場の周辺施設、そしてイベント会場も消灯。
EARTH HOURを会場の皆さまとともにむかえました。
EARTH HOUR 2017では新たな企画も「EARTH HOUR WEEKS」&「#旅する60パンダ」
この他、2017年のEARTH HOURは3月25日の当日のアクションだけではなく、新たに関連イベント「EARTH HOUR WEEKS」およびSNS企画「#旅する60パンダ」を実施しました。
EARTH HOUR WEEKSでは、横浜市の野毛山動物園とはまぎんこども宇宙科学館にてLEDソーラーランタン作りのワークショップを実施したほか、EARTH HOURサポーターズの一噌幸弘さんによるEARTH HOURチャリティー公演「らいちょうの舞」も国立能楽堂で開催されました。
#旅する60パンダでは、「ぬいぐるみと写真を撮ってSNSでシェア」という簡単で楽しいアクションを通じて、地球環境を想う人の輪を広げていきました。
この企画のユニークなところは、パンダのぬいぐるみを受け取った方がパンダの命名をするというところで、ちばてつやさんが命名したパンダ、前田智子さんが命名したパンダ、そして林文子横浜市長が命名したパンダなど、著名人の方から素敵な名前をもらったパンダもいました。
このパンダ達はEARTH HOURまでの期間721カ所(SNS投稿数の総計)を旅しました。
日本からは890の自治体・企業・団体・施設がEARTH HOURへ参加
日本国内では、北は北海道から南は沖縄まで、9の自治体および、881の企業・団体・施設から多数EARTH HOURへご参加頂きました。
東京タワー、京都タワーなど日本を代表するモニュメントや、世界遺産でもある原爆ドームも午後8時30分に消灯しました。
コスモクロック、通天閣タワー、ソニービル(銀座)、アサヒグループ本社ビル(浅草)はEARTH HOURカラーの青色にライトアップしたのち、消灯しました。
また、EARTH HOURの趣旨に賛同した各メディアも、その広がりを後押ししてくれました。
メディアパートナーのJ-WAVE81.3FMからは、3月の初旬から25回にわたるEARTH HOURの告知スポットの放送や、イベント当日のライブの公開収録の放送など、首都圏をはじめとする全国各地のリスナーへアースアワーの輪を広げて頂きました。
さらに、横浜市内では、横浜市営地下鉄横浜駅において、日本のEARTH HOURサポーターズが総出演する日本のEARTH HOUR公式動画がコンコースをジャック。
3月20日からの6日間で1000回放映されました。
私たちの大切なものを守るために
2016年は、グレートバリアリーフや石西礁湖でのサンゴの大規模白化や、世界の気温が過去最高を記録するなど地球温暖化の影響が大きく報道でも取り上げられました。
このような地球温暖化の影響は人間だけではなく、この青い地球に棲む生きものすべてに取り返しのつかない被害を与えかねません。
WWFジャパンは、EARTH HOURで電気を60分消すというとても小さなアクションを超えて、「青い地球を、未来へつなぐ」というメッセージがより多くの方に広まり、普段の生活の中で環境のために出来ることは何なのか、その機会の創出へとつながるよう引き続き広くEARTH HOURへの参加を呼びかけてゆきます。
EARTH HOUR 2017に参加してくださったみなさま、そしてイベントをサポート頂いたボランティアのみなさまに、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
2018年のEARTH HOURは3月24日(土)20:30~21:30です。
『EARTH HOUR 2017』実施概要
名義 | 社名 | EARTH HOUR 2017 へのご協力内容 |
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主催 | WWFジャパン | |
共催 | 横浜市 | 横浜市内各所への参加呼びかけ、企画・広報面でのご協力 |
協賛 | 株式会社エコリカ | イベント会場にて、使用済みインクカートリッジの回収、アンケート、キャラクターとの記念撮影を実施。スタンプラリー参加協力。 |
「愛の泉」ソニーグループのチャリティ・プログラム | 2016年12月1日から2017年3月31日まで、スマトラ島の熱帯林をまもり地球温暖化を防ぐWWFの活動を支援する募金キャンペーン「愛の泉」を実施。ソニービルは3月1~25日までEarth Hourブルーにライトアップ、25日は消灯に参加。 | |
日産自動車株式会社 | 太陽光発電で充電した電気自動車「日産リーフ」2 台で会場の電力を供給、自然エネルギー100%のイベントを実現。スタンプラリー参加協力。 | |
一般社団法人横浜みなとみらい21 | 横浜みなとみらい21地区への参加呼びかけ、イベント会場にて「ミラーボーラーズ」プロデュースによるインスターレーションの展示。スタンプラリー参加協力。 | |
協力 | カロラータ株式会社 | SNS企画『#旅する60パンダ』へぬいぐるみ60体のご提供 |
キリン株式会社 | スタンプラリー景品として飲料および、グリーン電力証書のご提供。 | |
株式会社モンベル | 会場照明の提供および電力源として蓄電池の貸与。 | |
株式会社レイ | ステージモニターおよびDVDプレイヤーの貸与。 | |
後援 | 神奈川新聞、環境省、J-WAVE 81.3FM、tvk(テレビ神奈川) | |
特別協力(EARTH HOURサポーターズ) | 一噌幸弘、ちばてつや、前田智子、古川聡、さかなクン、横浜F・マリノス | EARTH HOURメッセージの提供、イベントへのご出演、ポスターデザインの提供 ほか主に広報面でのご協力。 |