世界125の国と地域が参加!「Earth Hour 2010」を実施
2010/03/28
2010年3月27日、午後8時30分から9時30分まで、世界各地の町で、地球温暖化の防止を求める国際的なイベント「Earth Hour 2010(アースアワー2010)」が行なわれました。このイベントには125の国や地域から4,000以上の町が参加。さらに、世界的に名を知られた1,274のモニュメントが消灯しました。
ツバルで始まった「Earth Hour」
それぞれの国や地域が、現地時間の午後8時30分から9時30分まで照明を消すことで、地球温暖化防止を願う気持ちをアピールする「Earth Hour」。
地球上でこのイベントが最初に始まった国の一つは、日付変更線ちかくに浮かぶ、南太平洋の島国ツバルでした。
温暖化の影響と考えられている海水面の上昇により、国土が水没の危機に瀕しているツバルでは、国を挙げて「Earth Hour」に参加。発電所をストップさせ、ほぼ全ての電力をOFFにしました。
これに続き、オーストラリアやニュージーランドといった国々で、「Earth Hour」がスタート。
オペラハウスなどの世界的に知られたモニュメントが消灯したほか、各地で開かれたさまざまなイベントの場でも、多くの人たちが照明を落とし、ロウソクなどに火を灯しました。
この他、インターネット上で「Earth Hour」への参加と協賛を表明した人の数は、のべ500万人以上にのぼりました。
広島城
東京タワー
地球を一周!地球温暖化防止のねがい
日本でも午後8時30分に合わせ、広島の原爆ドームや広島城、東京タワー、京都タワーなどが消灯。
とりわけ、国際的な平和都市として知られる広島市は、市内の企業にも参加を呼びかけ、60を超える企業や事業所がこれに応えました。
地球上の全ての地域が、午後9時30分を回ったのは、日本時間で3月28日の午後5時30分すぎ。たくさんの方々のご参加を得て、温暖化防止を願う声を集め、世界規模のメッセージとした「Earth Hour」の願いは、ついに地球を一周しました。
2010年の末に開催が予定されている、メキシコでの国連の会議(COP16)で、この願いを受け止めるべき各国の代表たちが、温暖化の防止に向けてどのような判断をし、どのような未来を選ぶ決定を下すのか。
今、あらためて問われようとしています。
「Earth Hour」にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
アース・アワーのサイト
■日本語版 こちら
■英語版 http://www.earthhour.org/
「Earth Hour 2010」に参加した主なモニュメント
原爆ドーム、および広島城(日本、広島)
東京タワー(日本、東京)
エッフェル塔(フランス、パリ)
エンパイア・ステート・ビル(アメリカ、ニューヨーク)
金門橋(アメリカ、サンフランシスコ)
バッキンガム宮殿、およびロンドン塔(イギリス、ロンドン)
エジンバラ城(イギリス、エジンバラ)
ブランデンブルグ門(ドイツ、ベルリン)
アクロポリス神殿(ギリシャ、アテネ)
コロッセオ、およびトレビの泉(イタリア、ローマ)
ピラミッド、およびスフィンクス(エジプト)
ビクトリア滝(ジンバブエ)
オペラハウス(オーストラリア、シドニー)
CNタワー(カナダ、トロント)
インド門、およびレッド・フォート(インド、デリー)
ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦、ドバイ)
ボスポラス・ブリッジ(トルコ、イスタンブール)
キリスト像(ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ)
テーブル・マウンテン(南アフリカ、ケープ・タウン)
鳥の巣スタジアム(中国、北京)
台北101(台湾、台北)
バンコク王宮寺院(タイ、バンコク)
マーライオン(シンガポール)
独立記念塔(メキシコ、メキシコシティー) ほか
中国
エジプト
香港
インド
アメリカ
イギリス
タイ
アルゼンチン