電気なしで生活している人は世界に何人?


温暖化担当の池原です。
先日から、WWFのサイトで、新しいシリーズ連載を始めました。題して「新しいエネルギーを考える」。

今、日本で、世界で、原子力発電に大きな疑問符が付けられ、新たなエネルギーのあり方が真剣に問い直されています。

私たちの生活に欠かせないエネルギー。
でも、普段使っている割には、意外に知らないことも多くあります。

たとえば、日本では電気製品を使いたい時、コンセントにつなげば「電気が使える」のはあたりまえのこと。ですが、これは決して、世界的な「常識」ではありません。

21世紀になっても、確実な電気の供給を受けずに生活している人が、世界にはまだ14億人もいるのです!

途上国には、いまだに電気もなく、光熱を薪などから得て暮らしている人たちが数多くいます。そして、このエネルギーについての「不公平」は、石炭や石油の消費によって生じる地球温暖化の被害についても、不公平を生み出しています。

今、温暖化の悪影響を最も強く受けているのは、電気をろくに使わずに生活している、こうした貧しい国の人々です。

全ての人々が手頃で、安全な、エネルギーを使えるようにしていくためには、これから何が必要なのか。それは、未来に向けて私たちが考え、行動してゆかねばならない、大きな課題です。
ぜひご一読いただければと思います。

 

 

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気候エネルギー・海洋水産室 気候変動・エネルギーグループ
池原 庸介

修士(応用化学、環境マネジメント)
自動車メーカーで環境関連業務に従事した後、英エディンバラ大学大学院で気候変動の研究に従事。2008年にWWF入局。Science Based Targets(SBT)や企業の温暖化対策ランキングプロジェクトなどを通じ、企業の気候変動戦略・目標の策定を支援。公害防止管理者(大気一種)。グリーン電力証書制度 諮問委員。法政大学人間環境学部 非常勤講師

1990年代に環境問題と出会って以来、仕事や研究で環境に携わってきました。気候変動は、人間の暮らしにも生物多様性にも様々な影響を及ぼす世界共通の問題です。企業と協働しながら、脱炭素社会の実現に取り組んでいきたいと考えています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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