グレートバリアリーフで大規模白化現象を確認(動画あり)
2017/03/22
こんにちは、広報の松岡です。
WWFオーストラリアから、ショッキングな映像が飛び込んできました。
写っているのは、澄んだ青い海の中で、降り注ぐ太陽光をキラキラさせながら、真っ白なサンゴの上を泳ぐ綺麗な魚の群れ。
目下、夏の南半球、オーストラリアの海の情景です。
一見綺麗に見えてしまうかもしれないこの映像が伝えているのは、深刻な「サンゴの危機」。
オーストラリアにある、世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフで過去最悪の状況だった2016年に続き、2017年も大規模な白化現象が確認された、というものです。
この「白化現象」とは、高い海水温の状態長く続いたり、海洋環境の変化や汚染などによりサンゴが強いストレスを受け、サンゴが鮮やかな色を失い白くなって、弱ったり、死滅したりする現象。
それに今年は、過去最悪の状況と言われた2016年に深刻だったグレートバリアリーフの北部だけでなく、観光地として人気のビーチエリアがある南部の方でも、既に白化が確認されているそう。
そうなると心配なのが、日本でも豊かな海に広大なサンゴ礁が広がる、八重山諸島一帯です。
WWFのサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」がある石垣島周辺の海でも、2016年に大規模な白化が確認されていましたが、その辛い環境下で生き延びたサンゴもいます。
その弱っているサンゴに、また今年も更なるストレスがかかったら・・・
これからまた暑い夏がいやってきますが、少しでも多くのサンゴが生き延びられることを願いながら、今後も状況をお伝えしていきたいと思います。