サッカー中継をハイジャック!?ブラジル戦を観戦していると...
2014/06/18
こんにちは、広報の増本です。
ワールドカップも始まり、寝不足の方も多いのではないでしょうか。
今日は、WWFブラジルが作成した、サッカー王国ならではのプロモーション動画をご紹介します。
2013年5月に実際に行なわれた、女子サッカー・ブラジル代表の国際試合。テレビ中継を見ていると、突然、緑色の競技場がしだいに左から右へと茶色へ変わっていきます。
4分後には、フィールドはすっかり土がむきだしになったように茶色一色に。同時に、テレビの画面には「ブラジルでは、4分ごとにサッカー場と同じ面積の森林が失われています」とのテロップが。
実際の試合中継をハイジャックした、森林破壊への警報を鳴らすためのアプローチだったのです。
アマゾンをはじめ、世界有数の熱帯林が広がるブラジルでは、森が今も急速に失われています。
森林の破壊は、そこに棲む野生生物の生息地を奪ったり、水の質と量を消耗・劣化させ、その貴重な生物多様性の保全に、大きな損失をもたらすものです。
また、樹木が固定していた二酸化炭素を放出することにもなり、大量の温室効果ガスの排出による、地球温暖化の深刻化も懸念されます。
こうした森林破壊の規模やスピードを、衝撃的なイメージを通して伝えるこのプロモーション動画は、ブラジル国内で大きな衝撃をもって受け止められ、放送終了後、WWFブラジルのウェブサイトへのアクセスは73%増加したとのこと。
ブラジルでは、今回のワールドカップでも、ブラジル戦が行なわれる日が国民の休日になったそうですが、そんな彼らにもっとも効果的にメッセージを伝えるために選ばれたのがサッカーの試合中継というのは、納得ですよね。



