海外旅行へ行く際に知っておくべきこと
2020/01/24
みなさん、海外旅行へ行かれる際に、どのような準備をされますか?
準備はさまざまありますが、海外へ出掛ける時、守らなくてはいけないルールがあることも、出発前に知っておく必要があります。
旅先でのお買い物が、思わぬトラブルを招くことも。
たとえば、偽ブランド品や食肉製品や果物などは、海外から日本への持ち込みが法律で規制されています。
さらに、海外で流行している感染症や、生態系、農作物への被害をもたらす、生きた動物や植物。
現在懸念が拡大している新型コロナウィルスも、野生生物が由来ではないか、との指摘もされています。
また、象牙製品などをはじめとする動物や、植物で作られた製品も注意が必要です。
これらの野生生物や製品は、「ワシントン条約」が定める国際的なルールにより、国境を越えた持ち出し・持ち込みが禁止されていたり、特別な手続きが必要とされる場合があるためです。
こうしたルールを守らない持ち込みによって、日本の税関で差し止められた、ワシントン条約の規制に該当する製品は、2018年の1年間で、496件。生きた動物・植物の事例は、178件にのぼりました。
何も知らないまま旅先でお買い物をしてしまって、帰国した際に税関で差し止められては、せっかくの旅の思い出が台無しです。
こうした出入国の際のルールを周知するため、羽田空港では年に3回、旅行者向けに注意喚起のキャンペーンを行なっています。
これには、検疫所、動物検疫所、植物防疫所、東京出入国在留管理局、税関の職員が参加。
WWFジャパンのキャラクター「コパンダ」も2018年より参戦しており、ワシントン条約について知っていただくため活躍しています。
ワシントン条約でどのようなモノが規制対象になっているか。
動物や植物を日本に持ち込む際にはどのような手続が必要なのか。
ぜひ事前に知っておくことを、旅の準備に追加してみてください。